プログラム:貿易投資

複雑化するグローバリゼーションのもとでの貿易・産業政策の分析

プロジェクトリーダー/サブリーダー

石川 城太 顔写真

石川 城太 (ファカルティフェロー)

リーダー

プロジェクト概要

グローバリゼーションは間違いなく進行しているものの、その程度は地域・国、産業、企業などのレベルによってさまざまな様相を呈している。現在、WTOのもとでの多角的貿易自由化の流れは停滞し、FTAなどの貿易協定や投資協定が大きな役割を果たすようになっている。関税障壁は下がりつつあるものの、非関税障壁などを含む貿易費用が関税と同じように低下しているとは限らない。また、財貿易の自由化と比べ、サービス貿易や投資の自由化はかなり遅れている。そして、企業の海外取引も単純な貿易・直接投資・アウトソーシングのみならず、資本提携などを通じて複雑化してきている。したがって、以前のように関税や輸入割当を課せば国内産業を保護できるとか、逆に、貿易交渉では外国に関税や輸入割当の撤廃のみを求めればよいとかいった単純な状況ではなくなっている。本研究プロジェクトでは、このように複雑な様相を呈しているグローバリゼーションにおける貿易政策や産業政策のあり方について考察する。本研究プロジェクトを通じて、グローバル経済において日本が経済成長を持続していくための示唆を得たい。

プロジェクト期間: 2013年5月28日 〜 2015年3月31日

主要成果物

2015年度の成果

RIETIディスカッション・ペーパー

2014年度の成果

RIETIディスカッション・ペーパー