プロジェクト概要
2006年度~2010年度
世界的に例を見ない高齢化のスピードを経験する中で、高齢者の生活の質を落とすことなく、持続的な社会保障システムを構築することが不可欠である。このプロジェクトでは、これまでの医療・介護・年金ごとの分野別アプローチやマクロモデルを使ったシミュレーション分析の限界を超え、高齢者の多様性を前提にしたミクロ的かつ包括的な市場指向型の「新しい」アプローチを実現する。既に実施したパイロット調査や同様の高齢者調査(HRS/ELSA/SHARE)の知的支援も十分に踏まえ、「世界標準」の中高年者パネル調査を行う。健康状態、経済状況、家族関係、就業状況、社会参加といった多面的かつ国際的に比較可能なデータ収集を行い、豊富なミクロデータを踏まえた“Evidence-based Policy Making”を日本の社会保障政策分野で確立するとともに、日本の経験を踏まえて諸外国の政策立案にも貢献する。
プロジェクト期間: 〜 2011年6月30日
主要成果物
2011年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 11-E-080
"Retirement Process in Japan: New evidence from Japanese Study on Aging and Retirement (JSTAR)" (ICHIMURA Hidehiko and SHIMIZUTANI Satoshi) - 11-E-065
"Effect of Pension Reform on Pension-Benefit Expectations and Savings Decisions in Japan" (OKUMURA Tsunao and USUI Emiko) - 11-E-051
"Gender Differences Among Elderly Japanese: Importance of family and social relations for life satisfaction" (OSHIO Takashi)
2010年度の成果
RIETIポリシー・ディスカッション・ペーパー
- 11-P-005
「包括的高齢者パネルデータの必要性」 (市村 英彦)
2009年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
2006年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
国際ワークショップ
- 2006年9月19日、2006年8月4日~5日
"Conference on Japanese version of HRS/ELSA/SHARE"