政策研究領域(隣接基礎研究領域) A. 金融構造、コーポレート・ガバナンスの展開等、企業関連制度

企業法プロジェクト-市場と法の制度補完性
(旧名称:インセンティブ構造としての「企業法」)

プロジェクトリーダー/サブリーダー

宍戸 善一 顔写真

宍戸 善一 (ファカルティフェロー)

リーダー

プロジェクト概要

2009年度~2010年度

企業は、企業活動に不可欠の資源の拠出者、すなわち、人的資本の拠出者としての経営者と従業員および物的資本の拠出者としての株主と債権者の間で行われる動機付けの仕組みと捉えることができる。市場と法制度は、企業活動に参加する当事者間の動機付け交渉に影響を与える2つの重要なインフラである。法制度は、企業における動機付け交渉に対し、自己完結的に影響を与えるのではなく、他の重要なインフラである市場と制度補完的に影響を与えている。また、法制度は、各個別の法分野が独立して機能しているのではなく、異なった分野の法制度が制度補完的に作用することが多いことにも注意する必要がある。本プロジェクトは、企業における動機付け交渉に影響をおよぼすさまざまな法制度を「企業法」として体系化を試み、企業レベルでの効率的な動機付け交渉の実現に寄与することを目的とする。

2007年度~2008年度

コーポレート・ガバナンス論において、「会社は誰のものか」という切り口での議論が盛んに行われてきたが、今後は、企業活動に不可欠の資源の拠出者(人的資本の拠出者としての経営者・従業員と物的資本の拠出者としての株主・債権者)の間の「最適な動機付けの仕組は何か」という議論が必要になると思われる。法制度は、このような動機付け交渉に影響を与える重要なインフラの1つであるが、多くの分野に分かれた法制度を、インセンティブ構造としての「企業法」という観点から統一的に捉えようとした試みは行われてこなかった。会社法、金融商品取引法、倒産法、労働法、租税法を主たる検討対象とし、内外の各分野の専門家を結集して、企業法のリステイトメントを作成する。

プロジェクト期間: 2007年4月11日 〜 2010年11月30日

主要成果物

2010年度の成果

RIETIディスカッション・ペーパー

2009年度の成果

関連ウェブサイト

2008年度の成果

RIETIセミナー

RIETI国際セミナー

関連ウェブサイト

2007年度の成果

RIETIポリシー・ディスカッション・ペーパー

関連ウェブサイト