開催案内
エンロン・ワールドコム事件を受けて、2002年に成立したSOX法は、アメリカの歴史上過去70年間で最も重要なコーポレート・ガバナンスおよび証券取引規制の改革と言われていますが、これまでの施行実績を踏まえて、既に、様々な角度から立法論的な評価が行われています。わが国でも、SOX法に学んだ法改正が行われ(JSOXとも呼ばれています)、本年4月の決算期から、新法に基づいた内部統制基準の適用が開始されました。
本セミナーでは、R. ロマーノ・イェール大学教授を始めとするSOX法をめぐる議論の代表的な3人の論者をアメリカからお招きし、それぞれのお立場から、SOX法が企業活動に与える影響について論じていただきます。休憩を挟んで、大崎貞和野村総合研究所主席研究員に、SOXとJSOXの比較と問題点の指摘をしていただきます。その後、RIETI監事の八田進二青山学院大学教授、RIETI研究者および経済産業省の政策担当者を交えて、ラウンドテーブル形式で議論します。
イベント概要
- 日時:2008年6月25日(水) 15:00~18:40
- 会場:RIETI 国際セミナー室 (経済産業省別館11階1121)
- 開催言語:日本語⇔英語(同時通訳あり)
- 参加費:無料
- 主催:独立行政法人経済産業研究所 (RIETI)
- お問合せ:RIETI 原田 朋子 Tel: 03-3501-8398
プログラム
総合司会:宍戸 善一 (RIETIファカルティフェロー/成蹊大学法科大学院教授)
15:00 - 15:10 イントロダクション
宍戸 善一 (RIETIファカルティフェロー/成蹊大学法科大学院教授)
15:10 - 15:35 「SOX法後の内部統制」
ドナルド・ランゲブールト (ジョージタウン大学ローセンター教授)
15:35 - 16:00 「情報開示とコーポレート・ガバナンス」
ベンジャミン・ハーマリン (カリフォルニア大学バークレー校ビジネススクール教授)
16:00 - 16:25 「岐路に立つSOX法:その不明確な将来」
ロベルタ・ロマーノ (イェール大学ロースクール教授)
16:25 - 16:45 休憩
16:45 - 17:10 「JSOXの意義と問題点:その比較法的考察」
大崎 貞和 (野村総合研究所研究創発センター主席研究員)
17:10 - 18:40 ディスカッション、質疑応答
*上記プログラムの講演内容及び講演者は状況により変更することがありますのでご了承下さい。