一線を画すべき「地域再生・活性化」と金融行政の関係:「金融機能強化法」の評価:投稿意見

鶴 光太郎
上席研究員

地域金融と地域の活性化について

財団職員 松本禎之

鶴光太郎氏のコラム:一線を画すべき「地域再生・活性化」と金融行政の関係を読み基本的には同感であるが、地域金融の新結合・リシャッフルを肯定されている以上、「どの程度の規模が適正なのか」「何に対する規模を規模とするのか」を説明する部分が欲しかった。リレバンが「地域活性化」「地域金融の正常化」にすぐさまリンクするとは自分も思っていない。たとえば氏はどの程度現在の地域金融機関が「資金運用難」にあるか、をどのように捉えてその解決策はどうあるべきか、ぜひその考えをお聞きしたい。

私は、現在の特に「地域金融機関」の顧客管理能力・指導ノウハウ力・企業経営診断力などがバブル期時代と比べてどうもまだ同じステージにあると考えており、いまだにワンストップ型のサービスを目指していること、有担保主義からの脱却(パラダイムの転換)ができていないこと、業務のアウトソーシングが遅れていること等から、行政サイドからでもいいから強いインパクトを与えて「リシャッフル」させないと変わらないと思っている。それがひいては地域の活性化につながる1つの要件であろう。

コラムを読む

この著者の記事