日本語タイトル:インフレ/デフレの解析:個別物価のクラスターが重要!

Analysis of Inflation/Deflation: Clusters of micro prices matter!

執筆者 吉川 悠一 (新潟大学)/青山 秀明 (ファカルティフェロー)/藤原 義久 (兵庫県立大学)/家富 洋 (新潟大学)/吉川 洋 (ファカルティフェロー)
発行日/NO. 2018年8月  18-E-055
研究プロジェクト マクロ・プルーデンシャル・ポリシー確立のための経済ネットワークの解析と大規模シミュレーション
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概要

個別物価データは、各物価の環境が時間的に不変でないことを示す。さらに、自己相関分析は、リード・ラグ関係を持つ個別物価同士の相互作用が集計された物価指標の振る舞いを説明する上で、重要な役割を果たしていることを示す。われわれは、そのような個別物価間の相互作用に関する情報を抽出する新しい方法を提示する。日本のデータに対して、物価変動を駆動する2つのマクロショック(一方は外的、他方は国内的)の存在が確認される。しかしながら、上流から下流に向かって伝播する国内物価の変動の様相は、それらのショック源とは無関係に普遍的であることが明らかにされる。物価はクラスターを形成して変化するのである。われわれは、そのようなクラスターを特定する。本論文の分析は、生産における入出力関係から生まれる慣性が集計された物価指標の振る舞いを説明することを示唆する。

概要(英語)

Micro price data show that individual price settings are not time-invariant. Furthermore, the analysis of autocorrelations shows that interactions of micro prices with leads and lags play a significant role in explaining the behavior of aggregate price index. We present a new method of extracting information on the nature of such interactions of micro prices. For Japan's data, we identify two macro shocks—one external and the other domestic—to drive dynamics of prices, but find that irrespective of the sources of shocks, there exists a robust flow of changes of domestic prices from upstream to downstream. Prices change in clusters. We identify such clusters. Our analysis suggests that inertia arising from input/output relationships in production explains the behavior of aggregate prices.