プログラム:特定研究

労働市場における男女格差の原因と対策 ― 人的資本、教育、企業人事、職業スキルの観点からの理論及び計量研究

プロジェクトリーダー/サブリーダー

山口 一男顔写真

山口 一男 (客員研究員)

リーダー

プロジェクト概要

このプロジェクトは、日本の雇用や労働市場における3つの男女格差の原因と、それらの格差を取り除く政策を、実証的調査データ分析を通じて見出すことを目的としている。3つの格差とは(1)男女賃金格差、(2)管理職割合の男女格差、(3)STEM(数理・科学・技術・工学)分野の専門職割合の男女格差、である。この目的を達成するために、プロジェクトメンバーは: (a)企業内の人事評価や人事政策を通じた男女の不平等、(b)大学専攻の男女の分離など、教育課程を通じて生まれる男女の不平等、(c)職業スキルの分化とそのジェンダーとの相関が職業的地位の達成や賃金に生む男女格差、(d)社会における家族と教育のありかたを通じて生まれる性別役割態度や性別化した職業志向により生じる男女格差、(e)労働市場におけるジェンダー化された非正規雇用の拡大が生む、人材の不活用と男女の不平等、に主たる焦点を当てる。

このプロジェクトのメンバーは、男女平等な社会を目指すこのプロジェクトの目的に賛同する学際的かつ世代横断的男女の学者・研究者により構成されている。またこのプロジェクトのアドバイザーの役割を果たす「オブザーバー」にはこれまで男女平等な日本社会の実現に多大な貢献を果たした行政官や有識者の方々を招聘し着任していただいている。

プロジェクト期間: 2024年4月 1日 〜 2026年3月31日