プロジェクト概要
近年、東アジア企業の国際市場におけるプレゼンスの増加が著しい一方、日本企業の国際競争力の低下が指摘されることが多くなった。しかし、日本企業の国際的なプレゼンスがなぜ急速に低下したのか、韓国や中国の企業がなぜ急激にキャッチ・アップしてきたのか、そして、このようなキャッチ・アップについて日本企業がどう対応すべきかについてはまだ十分に解明されていない。本プロジェクトでは、主に、日本、韓国、中国の企業・事業所レベルのミクロ・データを用いて、東アジア各国における企業のダイナミクスの実態を把握・分析する。そして、ミクロ・レベルの生産性の国際比較分析を通じて、東アジア企業との競争に直面する日本企業の対応策を検討する。
プロジェクト期間: 2011年4月19日 〜 2013年3月31日
主要成果物
2013年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 13-E-071
"R&D, Integration, and Foreign Ownership" (KWON Hyeog Ug and Jungsoo PARK) - 13-E-043
"R&D Investment and Productivity: A comparative study of Japanese and Korean firms" (YoungGak KIM and ITO Keiko) - 13-E-027
"Firm Heterogeneity and FDI in Distribution Services" (TANAKA Kiyoyasu) - 13-J-023
「日系多国籍企業の国内外の生産性水準に関する比較分析」 (伊藤 恵子、田中 清泰)
2012年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 12-E-080
"The Impact of Host Countries' University Research and University-Industry Collaboration on the Location of Research and Development: Evidence from Japanese multinational firms" (SUZUKI Shinya, Rene BELDERBOS, KWON Hyeog Ug and FUKAO Kyoji) - 12-J-025
「海外市場情報と輸出開始:情報提供者としての取引銀行の役割」 (乾 友彦、伊藤 恵子、宮川 大介、庄司 啓史)
RIETIポリシー・ディスカッション・ペーパー
2011年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 12-E-015
"Effects of Privatization on Exporting Decisions: Firm-level evidence from Chinese state-owned enterprises" (TODO Yasuyuki, INUI Tomohiko and YUAN Yuan) - 12-E-010
"Heterogeneous Multinational Firms and Productivity Gains from Falling FDI Barriers" (Shawn ARITA and TANAKA Kiyoyasu) - 11-J-066
「輸出による学習効果の分析:輸出開始とイノベーション活動の相互作用」 (伊藤 恵子)