プロジェクト概要
2006年度
日本経済が直面するマクロ経済運営上の課題を分析するために、より現実的なマクロ経済モデルを構築する必要がある。現在、学界で多用されているマクロモデルは、粘着的価格や消費についての習慣性の仮定から、現実のデータを説明しようとする考え方を採用している。
本研究では、運転資本に対する借り入れ制約(土地担保による)などの金融的な問題を中心に据えて、マクロ経済データを説明する理論モデルの構築を進める。また、銀行の自己資本の増減と経済全体の生産性の関係についても、理論と実証の両面から分析を行う。
さらに、これらのテーマから派生するテーマ(中長期の景気波動の特徴、戦争のようなCrisisを想定した場合のRamsey tax問題など)についても分析を行う。分析手法は、主に理論研究が中心となるが、(1)理論モデルの構築、(2)データを使った実証研究、(3)文献調査等による事例研究などを必要に応じて使う。
プロジェクト期間: 〜 2007年6月30日