政策シンポジウム他

動きはじめたビジネス支援図書館~図書館で広がるビジネスチャンス~

イベント概要

  • 日時:2002年9月23日(月・祝)13:00~18:00(開場12:15)
  • 会場:一橋記念講堂 東京都千代田区一ツ橋2丁目1番2号 学術総合センター2階
  • 挨拶

    岡松 壯三郎 (RIETI理事長)

    経済産業研究所の理事長をしています岡松です。本日は連休中にもかかわらず、これだけ大勢の方々にお集まりいただきまして、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。図書館でビジネス支援、というアイディアにつきましては、実は私自身ややぴんとこないところがありましたが、最後のパネリストで登場いたします、私ども研究所の菅谷研究員からアメリカにおける実態はどうなっているかという話を詳しく聞きまして、これは大変重要なことだと思いました。そこには、従来の図書館という言葉の本来の意味とは違った新しいコンセプトが生まれつつある、ということを感じた次第です。それが、私ども経済産業研究所がこのシンポジウムを主催する由縁です。

    この経済産業研究所は、昨年の4月にスタートいたしまして、いわゆる独立行政法人という新しい形式をとっています。研究者が個人の責任において自由に研究をする。しかし、方向性につきましては、中期目標というものが国から与えられておりまして、経済産業という名前のとおりですが、そこは非常に広い意味での分野を担当しているわけです。たとえば、マクロ経済からアジア経済の問題、あるいは環境問題といったものにも取り組んでおりますし、また本日政策シンポジウムと名付けておりますが、このテーマとしては、今まで通信政策とか、あるいは、今問題になっております不良債権問題、といったようなシンポジウムを政策シンポジウムという形で開催をいたしております。ちょうど入り口のところに本が並んでおりますが、それらの政策シンポジウムは書籍の形でまとめるということもいたしておりまして、皆様方の図書館の中にもその本が収まっていると思います。

    本日のシンポジウムは、プログラムにありますご出演の方々を見ていただくとお分かりいただけますように、ベンチャービジネスの支援ですとか、構造改革にあたって問題になってくる労働移動の問題、あるいは情報社会における市民の力、地域社会のあり方といったような、これは研究所が取り上げる非常に重要なテーマを含んでいるわけですが、そういう問題に関わっておられる方々に広く参加をいただいているわけでして、私どもとこのビジネス支援図書館推進協議会さんとの共催、という形でこのシンポジウムを計画させていただきました。その他、文部科学省を始め、多くの機関のご後援をいただいて、このシンポジウムが初めて開催できているということをまずご報告申し上げさせていただきます。

    本日ご参加いただいております皆様方、ご登録いただいておりますリストを拝見いたしますと、図書館関係者の方、自治体関係者の方、あるいはシンクタンクの方、ベンチャーキャピタルの方、一般企業の方、大学、マスコミ関係者等々、大変広く皆様方お集まりいただいております。また、ご出演の方も東京だけではなく、遠い広島から、あるいは秋田から、ご出演いただいているということからも、いかにこのテーマが多くの関係者の関心のもとであるかということを如実に示しているものと思う次第です。ただ今、進行の方からもお話ありましたが、コーヒーブレイクの時、あるいは司会の終了の後で催されます懇親会の場で、いわゆる異業種間交流として、皆様方が本日のテーマに即して意見交換をしていただければと存じておる次第です。簡単ではありますが、開会にあたりまして主催者の一人といたしまして、経済産業研究所からご挨拶をさせていただきました。ありがとうございました。