2020年版通商白書－コロナ危機とグローバリゼーション－

2020年の通商白書では、新型コロナウイルスの感染拡大による世界大の危機をフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションの制限として読み解き、経済危機の本質を明らかにします。そして、サプライチェーンの途絶、人の交流の停滞、国際協調への遠心力、マネーのドル依存に焦点を当て、コロナ危機が明らかにした世界の構造を示します。さらに、コロナ危機はグローバリゼーションがデジタル化を活用してサービス貿易を拡大する中で発生し、経済社会のデジタル化を加速するものでした。このグローバリゼーションの過去・現在・未来を踏まえて、世界と日本の課題を明らかにします。その上で、現下の危機の教訓を踏まえて、世界と日本が目指すべき進化の方向性として、国際協調やサプライチェーンの強靭化、人の交流の進化を通じて、危機に柔軟に対応でき、持続可能な発展を可能とする強靱な経済社会システムを目指すべきことを提言しています。
本セミナーでは同白書を担当された通商政策局企画調査室の田代室長より詳しく解説いただきます。