RIETI - 日本における超高齢化社会の未来：JSTARデータの国際比較から

日本における超高齢化社会の未来：JSTARデータの国際比較から

開催案内

経済産業研究所（RIETI）では、2007年から世界標準の大規模高齢者パネル調査（「くらしと健康の調査」Japanese Study of Aging and Retirement, JSTAR）を実施してきました。このパネル調査(追跡調査)は、欧米で先行して実施されている大規模なパネル調査と比較可能な調査項目で、高齢者の経済、健康、家族、社会関係の実態を、多面的に、継続的に調査していく国際的なプロジェクトの一環として実施されているものです。急速に進展する高齢化の中で、わが国の社会保障政策はどうあるべきなのか。高齢者の実態をより正確に、しかも世界各国と比較可能なデータで把握することは、より良い政策立案へ向けて不可欠な研究であり、そのデータは未来のための社会的な財産となります。

今回のシンポジウムでは、RIETIのJSTAR研究チームとともに、アメリカ、イギリス、大陸ヨーロッパ、中国など、世界各国で実施されている姉妹調査を指揮する、各国の最先端の研究者たちに集結していただき、これらのデータにより世界各国の高齢者の実態を明らかにします。またその発見に基づいてどのような政策立案がなされているのかを紹介するとともに、これまでのJSTAR調査の結果、明らかになってきた日本の高齢者の実像と、そこから得られる今後の日本の社会保障改革への含意を議論します。

イベント概要

日時：2014年12月12日（金）13:00-18:15（受付開始12:30）
会場：虎ノ門ヒルズフォーラムホールB （港区虎ノ門1丁目23番1-4号）
開催言語：日本語⇔英語（同時通訳あり）
参加費：1000円（学生証提示の場合は500円）[公印を捺印した領収書を発行いたします]
定員：300名（事前申込制。定員に達し次第受付を終了させていただきます。）
主催：独立行政法人経済産業研究所（RIETI）
お問合せ：RIETI　丸竹公子
　　　　　Tel: 03-3501-8398

※セミナー終了後、インターネットにて当日の模様の一部をビデオ映像でご紹介（動画配信）する予定です。また資料も後日、本サイトからダウンロードいただけます。

【セミナー映像の撮影と利用について】

プログラム

13:00 - 13:05 開会挨拶

中島厚志 (RIETI理事長)

13:05 - 13:10 特別挨拶

吉冨勝 (RIETI特別顧問)

13:10 - 13:40 基調講演「JSTARの研究達成状況、社会保障政策へのインプリケーション」

市村英彦 (RIETIファカルティフェロー / 東京大学大学院経済学研究科、公共政策大学院教授)

13:40 - 16:35 講演：社会保障問題の国際比較

13:40 - 14:10 "Research findings from international comparisons with SHARE"

Axel BÖRSCH-SUPAN (マックスプランク社会法・社会政策研究所ミュンヘン加齢経済学センター(MEA)ディレクター)

14:10 - 14:40 "The Lifetime Risk of Nursing Home Use and Out-of-pocket Spending"

Michael HURD (ランド研究所労働・人口研究部門ディレクター)

14:40 - 14:50 休憩

14:50 - 15:20 「HRSタイプのデータを用いて得られた知見について－アジア」

Albert PARK (香港科学技術大学教授)

15:20 - 15:50 「政策的有用性について－米国」

Robin LUMSDAINE (アメリカン大学教授)

15:50 - 16:20 "Policy Effectiveness and Usage: The case of the United Kingdom"

James BANKS (マンチェスター大学教授)

16:20 - 16:35 休憩

16:35 - 18:15 パネルディスカッション：社会保障政策におけるエビデンス―日本の社会保障政策へのインプリケーション

パネリスト（アルファベット順）