通商産業政策史完成記念シンポジウム

グローバル化と産業政策の転換

開催案内

このシンポジウムは、1980年から2000年までを対象にした通商産業政策史全12巻が刊行される機会に、この時代の通商産業政策を振り返ろうというものです。

第二次石油危機やプラザ合意後の円高を乗り越えて繁栄を謳歌した日本経済は、この時期に経済が低迷した欧米諸国から称賛と警戒の目で見られることとなりました。しかし、こうした時期は長く続かず、バブル崩壊とともに、日本経済は「失われた90年代」と呼ばれる長期不況に突入することになりました。

この時期における産業政策は、個別産業の構造改善を目指す従来型の政策から脱却し、規制改革や競争環境の整備といった経済構造改革が推進されるようになりました。通商政策においては、欧米諸国との通商摩擦に明け暮れる中で、APECの誕生、FTA推進の萌芽など新しい動きも見られました。

このシンポジウムでは、通商産業政策史の執筆者、通商産業政策の立案者、政策研究の専門家による講演・パネルディスカッションによって、この時期の通商産業政策の本質に迫り、今後の経済産業政策のあり方への示唆を得ることを目指します。

イベント概要

  • 日時:2013年1月29日(火) 14:00-17:00(受付開始13:30)
  • 会場:全社協灘尾ホール (東京都千代田区霞が関3丁目3番2号 新霞ヶ関ビル)
  • 開催言語:日本語(同時通訳なし)
  • 参加費:無料
  • 主催:経済産業省、独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
  • お問合せ:RIETI 石原玲子
         Tel:03-3501-8398 Fax:03-3501-8416

※シンポジウム終了後、インターネットにて当日の模様の一部をビデオ映像でご紹介(動画配信)する予定です。また資料も後日、本サイトからダウンロードしていただけます。

【シンポジウム映像の撮影と利用について】

プログラム

14:00 - 14:05 開会挨拶

中島 厚志 (RIETI理事長)

14:05 - 14:15 経済産業省挨拶

佐藤 ゆかり (経済産業大臣政務官・参議院議員)

14:15 - 14:30 通商産業政策史編纂の意義について

尾髙 煌之助 (法政大学名誉教授/一橋大学名誉教授)

14:30 - 15:10 基調講演「転換期を迎えた通商産業政策の理念」

武田 晴人 (RIETIプログラムディレクター・ファカルティフェロー/東京大学大学院経済学研究科教授)

15:10 - 15:30 休憩

15:30 - 16:50 パネルディスカッション

モデレータ

及川 耕造 (一般社団法人発明推進協会副会長)

パネリスト(五十音順):

石黒 憲彦 (経済産業省経済産業政策局長)

大橋 弘 (RIETIプログラムディレクター・ファカルティフェロー/東京大学大学院経済学研究科教授)

岡崎 哲二 (RIETIファカルティフェロー/東京大学経済学部教授)

今野 秀洋 (三菱商事取締役(元経済産業審議官))

武田 晴人 (RIETIプログラムディレクター・ファカルティフェロー/東京大学大学院経済学研究科教授)

16:50 - 17:00 閉会挨拶

藤田 昌久 (RIETI所長・チーフリサーチオフィサー(CRO)/甲南大学教授/京都大学経済研究所特任教授)

*上記プログラムの講演内容および講演者は状況により変更することがありますのでご了承下さい。