2006-1-04

企業のIT戦略に関する国際比較アンケート調査
International Comparative Survey of Firms' IT Strategies

プロジェクト

ITと生産性に関する実証分析

プロジェクトリーダー

元橋 一之 (ファカルティフェロー)

調査の目的

日本企業において IT に対する投資は進んでいるものの、その利活用が十分に行われていないことによって生産性等へのパフォーマンスにつながっていないという指摘がある。このような問題意識の下、本プロジェクトでは、マクロ経済レベル、ミクロの企業レベルの両面から IT 投資と生産性に関する総合的な研究を進めている。

本プロジェク卜の中で、企業レベルに見た経営戦略における IT 戦略の位置づけを明らかにし、その内容によって IT と生産性の関係をより詳細に分析することは意義が大きいと考えられる。ただし、企業の IT戦略に関して、既存の統計データでは分析を行うにあたって不十分であるため、企業レベルの調査が必要となる。また、日本企業における状況を、IT の戦略的活用がもっとも進んでいると考えられる米国企業やこのところ成長が著しい韓国企業の状況と比較することは、日本企業の IT 戦略に関する長所・短所をより明確化するという点で大きな意義があると考えられる。

このような問題意識の下、IT 戦略に関して、日米韓の企業に対する調査を同時に実施し、かつそれぞれの企業における企業財務データとリンクさせ、IT 経営と企業ミフォーマンスに関する国際比較調査研究を行うことを目的とする。

調査概要

     
調査対象

日本、米国、韓国それぞれ製造業、金融業(銀行・証券・保険業)、小売り・卸売業、運輸通信・情報サービス業(交通を除く)、その他、の上場企業

調査手法

日本企業はインターネット調査および郵送調査、米国・韓国企業は電話調査

実施時期

平成19年(2007)2月〜3月

回収数(回収率)

日本企業 317社
米国企業 200社
韓国企業 300社

主な調査内容

① IT システムの導入状況
② IT 投資と経営戦略の関係
③ 社内IT 組織体制
④ IT システムのアウトソーシングの状況

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