調査の目的
就労環境と不妊治療との間の関係は、既に実態調査に基づく集計はされているが、厳密性に重点をおいた実証分析は我が国では蓄積されていない。就労環境が不妊治療の開始と継続に与える影響を定量的に検証するためのデータ収集、特に、長時間であり、フレキシブルに働くことができない環境と不妊治療の両立が困難となっているか、また、体外受精のように医療費が高額となる場合に、収入の多寡が制約となっているかを明らかにするとともに、定量的に分析をすることで、不妊治療の継続に与える就労環境の影響を明らかにし、支援策への政策提言を行うことを目的として実施した。
調査概要
- 調査対象
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全国30歳~54歳の男女
<内訳>
不妊治療の経験者 1,800名
不妊の疑いがあった人 700名
不妊の疑いがなかった人 500名 - 調査方法
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調査会社が保有するアンケートモニターを対象とするインターネット調査
- 実施時期
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2022年11月21日~11月23日
- 有効回答数
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3,000人
関連リンク
- 2023年10月 23-J-041
「職場の環境と不妊治療 -インターネット調査を用いた分析-」(川上 淳之、乾 友彦、馬欣欣)