プログラム:イノベーション

データとAI利活用促進をグローバルに展開するための制度とマネジメントに関する研究―グローバルデータサプライチェーンの確立に向けて

プロジェクトリーダー/サブリーダー

渡部 俊也顔写真

渡部 俊也 (ファカルティフェロー)

リーダー

プロジェクト概要

本プロジェクトでは、国内および国境を越えたデータ利活用についてその実態と、データ提供者の意思決定に関して以下に説明する3つの課題に取り組む。

第一の課題は国境を越えたデータ移転規制である。海外機関と連携したデータ利活用とその契約については、データローカライゼーションや移転規制がデータ利活用を阻害することが懸念されている。この点を踏まえ、国境を越えた企業のデータサプライチェーンを確立するための基礎的知見を得ることを目的として、以下の調査を実施する。
1.海外機関や海外のデータ利活用についての実態を把握する

また改正不正競争防止法によって保護されるようになる限定提供データ制度については、今後データ利活用に利用されることが期待される。この点について活用実態を把握することを試みる。各国による規制の影響などについても考慮する。
2.不正競争防止法改正がデータ提供者の意思決定に与える影響の調査

さらに今回経産省によって策定されたAIデータ契約ガイドラインに関して、企業等が程度対応できているかを調査する。
3.AIデータ契約ガイドラインの主要論点について、実態面でどのように対応しているのか、ガイドラインの効果などについて調査する

これらの目的を達成するための質問票調査、ヒアリング調査と、国際共同調査、および国際データ契約ガイドラインの検討を行う。

プロジェクト期間: 2019年3月18日 〜 2021年2月28日

主要成果物

2020年度の成果

RIETIディスカッション・ペーパー