プロジェクト概要
本研究では、日本における過去の震災とタイの洪水被害という2つの自然災害を取り上げ、大災害からの復興と事前の対策(保険メカニズムを含む)に関する理論的・実証的研究を行う。より具体的な計画は2つある。第1に、阪神淡路大震災と東日本大震災を取り上げ、これら大災害がもたらしたインパクトと復興の状況を厳密に数量化する。その上で復興の制約要因を明らかにし、復興政策の在り方について検討する。第2に、2011年10月初めから発生し、タイ中部を中心に甚大な影響を与えたタイの洪水を取り上げ、今回の洪水で直接あるいは間接的に被害を受けた日系企業への被害ならびにその後の動向についての調査を実施し、洪水リスク情報と統合することで、望ましい資源配分(特にサプライチェーンを鑑みた工場立地)をもたらすメカニズム構築の要件を探る。
プロジェクト期間: 2012年4月 1日 〜 2014年3月31日
主要成果物
2014年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 15-E-035
"The Long-Run Socio-Economic Consequences of a Large Disaster: The 1995 earthquake in Kobe" (William DUPONT IV (Colby College), Ilan NOY (Victoria University of Wellington), OKUYAMA Yoko (Yale University) and SAWADA Yasuyuki (Faculty Fellow, RIETI)) - 14-E-029
"Natural Disasters, Land Price, and Location of Firms: Evidence from Thailand" (SAWADA Yasuyuki, NAKATA Hiroyuki and SEKIGUCHI Kunio) - 14-E-028
"Disasters and Risk Perception: Evidence from Thailand Floods" (NAKATA Hiroyuki, SAWADA Yasuyuki and SEKIGUCHI Kunio)