東北大学共催 RIETI 公開BBLセミナー:2025年大阪・関西万博シリーズ

未来技術が変える命と食:量子医療とプラズマ農業の最前線

開催案内

本講演では、量子トンネル効果を利用したスピントロニクスセンサによる脳や心臓の微弱磁場の検出技術等について、東北大学大学院工学研究科の大兼 幹彦教授にご紹介いただき、これにより実現可能となる小型・高感度な量子スピン型MRI(Spin-MRI)の可能性について、大阪万博での展示事例を交えて解説いただく。
さらに、空気プラズマを活用した植物病害防除や植物機能制御の研究成果について、同じく東北大学大学院工学研究科の金子 俊郎教授からご紹介いただき、あわせて化学農薬・化学肥料の使用量を削減した持続可能な農業「サステナブルファーム」の実証試験についても報告いただく。

イベント概要

  • 日時:2025年9月30日(火) 12:15-13:15
  • 開催方法:オンライン開催(Live 配信)
  • 開催言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
  • 共催:東北大学
  • お問い合わせ:コンファレンス担当 大久保
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参加申し込み
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講演者・略歴(敬称略)

スピーカー:
  • 大兼 幹彦(東北大学大学院工学研究科教授)
    2003年に東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻にて博士(工学)を取得。その後、同専攻の助教、准教授を経て2022年に教授に昇任。Korea大学客員教授兼務。専門はスピントロニクス。NEDO先導研究プロジェクト (2022)、内閣府第三期SIPプロジェクト (2023-2027)、内閣府BRIDGEプロジェクト (2024-2026)、JST Kプログラム (2024-2028) 等の大型国家プロジェクトにおいて研究代表者として量子スピンセンサの開発とユースケースの開拓を推進中。2025年度 独創性を拓く先端技術大賞 特別賞、令和4年度みやぎ産業科学振興基金研究奨励賞、第44回応用物理学会 優秀論文賞など多数の受賞歴。
  • 金子 俊郎(東北大学大学院工学研究科教授)
    1997年3月東北大学大学院工学研究科博士後期課程修了。東北大学大学院工学研究科助手、同助教授・准教授を経て、2012年4月より東北大学大学院工学研究科教授。専門はプラズマ科学、プラズマ応用、プラズマと液体を接触させた「気相-液相界面プラズマ」の基礎研究と「大気圧空気プラズマ」を用いた医療・農業・環境応用研究に従事。Chen Ning Yang Award、プラズマ材料科学賞基礎部門賞、プラズマエレクトロニクス賞等を受賞。現在開催中の大阪・関西万博のバンダイナムコホールディングスのパビリオン「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」の映像内で、「プラズマ農業」が描かれている。
コメンテータ・モデレータ:
  • 堺井 啓公(RIETI国際・広報ディレクター)