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産業政策、経済摩擦と通商ルール:中国の「過剰生産」現象に関する考察

開催案内

現在の米中摩擦は、日米経済摩擦と同じ経済的構造が原因にある。新興国が構築した規模の経済が市場である先進国の産業基盤を毀損し、両国の間に社会的な緊張を生む。日米摩擦は、WTOによる裁定に加え、日本の対米直接投資、新興技術分野のゼロ関税を定める情報技術協定を通じた規模の利益の共有を通じて沈静化した。中国の産業政策は、日本の産業政策をより精緻化したものである故に規模の経済がより強く働き、他国への影響がより広く大きい。また、長く続く政治対立の結果、規模の力を政治的目的に濫用する動きもみられる。本セミナーでは、学習院大学の渡邉真理子先生をお迎えし、現在のWTOルールに欠けている、規模の経済による不均等を補正する仕組みを構築し、現在の世界的な経済摩擦を解消する道筋について議論する。

イベント概要

  • 日時:2025年6月26日(木) 12:15-13:15
  • 開催方法:オンライン開催(Live 配信)
  • 開催言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
  • お問い合わせ:コンファレンス担当 丸竹
    ※「メーラで送信」が起動しない場合は、お手数ですがフォームの文字列をコピーして@でつなげてください。

参加申し込み
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講演者・略歴(敬称略)

スピーカー:
  • 渡邉 真理子(学習院大学経済学部経営学科教授)
    学習院大学経済学部教授。專門は、中国経済と実証産業組織論。アジア経済研究所を経て、2013年から現職。本セミナーは、RIETI DP『産業政策と通商ルール:中国の過剰生産現象に関する理論分析および実証的考察』をもとにしている。
コメンテータ:
  • 福永 佳史(RIETIコンサルティングフェロー / 経済産業省通商政策局北東アジア課長)
モデレータ:
  • 冨浦 英一(RIETI所長 / 大妻女子大学データサイエンス学部長)