開催案内
1992年にノーベル経済学賞を受賞した故ゲイリー・ベッカー教授(1930-2014)は、人材の成長、そして社会経済の発展には人的資本(human capital)の投資が不可欠であることを「人的資本理論」を通して提示した。こうした考えを受け、経済産業省では「人的資本経営」の実現に向けて、人的資本と企業価値の向上、人的資本と経済成長の好循環を目指す研究会やコンソーシアムを展開している。
本セミナーでは、『世界最高峰の経済学教室』(2023)でベッカー教授へのインタビューを紹介しているRIETIコンサルティングフェローの広野彩子慶応義塾大学特別招聘教授のモデレーションのもと、ベッカー教授の弟子であり本年4月に『人的資本の論理 人間行動の経済学的アプローチ』を上梓した一橋大学大学院の小野浩教授と、みずほフィナンシャルグループで人的資本経営を進める上ノ山信宏執行役との対談による「世界最高峰の人的資本経営教室(日本版)」をお届けする。
イベント概要
- 日時:2024年9月18日(水) 12:15-13:15
- 開催方法:オンライン開催(Live 配信)
- 開催言語:日本語
- 参加費:無料
- 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
- お問い合わせ:コンファレンス担当 武川
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講演者・略歴(敬称略)
- スピーカー:
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- 小野 浩(一橋大学大学院 教授 / 人的資本理論の実証化研究会共同座長)
早稲田大学理工学部卒業。シカゴ大学大学院社会学研究科博士課程修了、Ph.D.取得。野村総合研究所コンサルタント、ストックホルム商科大学准教授、テキサス A&M 大学准教授を経て2014年より現職。現在、テキサス A&M 大学特任教授、「人的資本理論の実証化研究会」共同座長も務める。専門は労働経済学、社会学、人的資本理論、幸福論。主著に,『人的資本の論理:人間行動の経済学的アプローチ』(2024,日本経済新聞出版),『Redistributing Happiness: How Social Policies Shape Life Satisfaction』(2016,Praeger出版,K.S. Leeと共著)。そのほか「なぜ人的資本の投資が必要なのか?」『一橋ビジネスレビュー』(2023),「日本の労働時間はなぜ減らないのか?」『日本労働研究雑誌』(2016)など論文掲載多数。 - 上ノ山 信宏(みずほフィナンシャルグループ執行役グループCHRO兼グループCDO)
株式会社みずほフィナンシャルグループ執行役 グループCHRO 兼 グループCDO 。1991年 東京大学工学部 卒業。同年、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。2015年 株式会社みずほフィナンシャルグループグループ人事部副部長、2017年 株式会社みずほ銀行 営業第九部長、2018年 株式会社みずほフィナンシャルグループ 取締役会室長、2019年 株式会社みずほフィナンシャルグループ 執行役員取締役会室長などを経て、2024年より現職。
- 小野 浩(一橋大学大学院 教授 / 人的資本理論の実証化研究会共同座長)
- モデレータ:
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- 広野 彩子(RIETIコンサルティングフェロー / 日経ビジネス副編集長 / 慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授)