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変わる霞が関 ~中央省庁が経験者(中途)採用を本格化~

開催案内

かつては新卒でしか入れないと言われた霞が関だが、行政課題の複雑高度化と雇用流動化・人手不足が進む中で、年々、経験者(中途)採用が拡大している。各省庁で経験者採用の本格化に向けた検討が進められているのに加え、昨年5月には経験者採用の入省者有志によるソトナカプロジェクトが提言を公表するなど、様々な動きが同時に起きている。霞が関における経験者採用の本格化は単なる人員の増加に留まらず、各省庁に新しい風をもたらし、経験者採用をきっかけに「多様な人材が新しい社会を創り出す霞が関」へと変わる可能性を秘めている。本セミナーでは、人事院の川本裕子総裁、経済産業省の藤木俊光官房長、農林水産省の経験者採用の入省者である佐藤一絵部長を迎え、経験者採用の本格化に対する考えや取組について語っていただく。

イベント概要

  • 日時:2023年2月9日(木) 12:15-13:15
  • 開催方法:オンライン開催(Live 配信)
  • 開催言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)

講演者・略歴(敬称略)

スピーカー:
  • 川本 裕子(人事院 総裁)
    東京大学文学部社会心理学科卒業。英オックスフォード大学修士(開発経済学)修了。東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、1988年マッキンゼー&カンパニー入社、東京・パリで勤務、2001年同シニアエクスパート。2004年早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授、のち組織変更により同ビジネススクール教授、2020年早稲田大学ガバナンス&サステナビリティ研究所所長兼務。大学院では主に社会人大学院生と留学生を日本語と英語で講義していた。2021年6月より現職。現職に就く前には、国家公安委員会委員等の政府委員や金融機関や証券取引所、損保、製造業、メディアなど国内外の企業の社外役員を20社ほど務めた経験をもつ。
  • 藤木 俊光(経済産業省 大臣官房 官房長)
    現職は、経済産業省の組織・人事・予算の管理や法令事務の総括などの責任者。2020-22年は、製造産業局長として自動車などの機械産業、鉄・化学などの素材産業、繊維や日用品などの生活関連産業について、2050年カーボンニュートラルなどそれぞれの産業の構造改革を推進する諸施策を担当した。それ以前においては、サービス産業や国際博覧会、省エネルギー・新エネルギー政策などを担当した。1996年ミシガン大学経済学部修士(Master of Applied Economics)、1988年東京大学法学部卒業。
  • 佐藤 一絵(農林水産省 農村振興局 農村政策部長)
    北海道出身。1993年北海道大学法学部を卒業後、北海道新聞の記者12年半、東京大学出版会の編集者2年半の勤務を経て、2008年4月に「経験者採用」により農林水産省に入省。
    入省後は米政策、水産政策の担当を経て、2014年4月に農業分野の人材育成を担当する就農・女性課に移り、女性活躍推進室長を2年、課長を3年3か月務める。2019年7月から1年半、米の需給調整政策を担当する農産企画課長を務めた後、2020年1月に農村振興局に移り、総務課長1年半を経て昨年の2022年6月より現職(農村政策部長)。
モデレータ:
  • 中舘 尚人(RIETIコンサルティングフェロー / 経済産業省 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 電力産業・市場室 課長補佐 / 内閣官房 ワクチン接種推進担当 参事官補佐)
    2013年に東京大学経済学部を卒業、株式会社ビービットに入社。上場企業や振興企業にITコンサルティングを実施。テクノロジーの社会実装には社会の仕組みを変える必要があると感じ、2017年に経済産業省に経験者採用(係長級(事務))で入省。商務情報政策局情報経済課、大臣官房グローバル産業室、資源エネルギー庁原子力発電所事故収束対応室、福島復興推進グループ新産業室などを経て、現職。