RIETI公開BBLウェビナー

IMF世界・アジア太平洋地域経済見通し:戦争が経済回復を抑制する

開催案内

ウクライナでの戦争は、人道危機を引き起こすだけでなく、様々な形で世界経済に大きな影響を与えている。国際通貨基金(IMF)の「世界経済見通し(WEO)」においては、今般の危機を受け成長率見通しを引き下げるとともに、燃料・食料価格の高騰、それを受けた金融引締め、感染症の新たな波、サプライチェーン分断など、更なる下方リスクに警鐘を鳴らしている。また、各国の財政余地が限定的となる中、パンデミック終息に向けた対応に加え、人道危機への対応、世界経済の分断の阻止、国際的な流動性の確保、過剰債務問題や気候変動・デジタル化への対応、といった世界的な課題のための多国間での努力が求められる、としている。本セミナーではIMFアジア太平洋地域事務所長の鷲見周久氏を迎え、最新のWEOの報告内容に基づいて、世界・アジア太平洋地域の経済見通しや中期的な課題について展望していただく。

イベント概要

  • 日時:2022年6月14日(火)
  • 開催言語:日本語
  • 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)

講演者・略歴(敬称略)

  • スピーカー:鷲見 周久(国際通貨基金(IMF)アジア太平洋地域事務所所長)

    2016年9月28日にIMFアジア太平洋地域事務所(OAP)所長に就任。IMF ワシントン本部ではアジア太平洋局(APD)等に7年間在籍し、その間、対フィリピン、シンガポール、ニュージーランドおよびフィジーIMF代表団を率いるなど、様々な国を担当した。また、同局の金融セクター・サーベイランス(監視)グループ代表を務め、2015年には"The Future of Asian Finance"を出版するなど、アジア金融の将来に関するプロジェクトを主導した。IMF着任前は、財務省副財務官、理財局国庫・国債担当審議官、金融庁総務企画局参事官など日本政府で要職を歴任した。財務省で国債管理政策を担当していた際には、徹底した市場との対話を通じ、金融市場参加者との友好的関係を築いた。東京大学法学部卒業、米ハーバード大学にてMBAを取得。

  • コメンテータ:中島 厚志(RIETIコンサルティングフェロー / 新潟県立大学国際経済学部教授)
  • モデレータ:佐分利 応貴(RIETI国際・広報ディレクター / 経済産業省大臣官房参事)