RIETIワークショップ

新型コロナ感染症の文理融合研究-感染拡大と行動変容

開催案内

新型コロナウイルス感染症COVID19の世界的な流行が始まって以来、ワクチンや治療薬、治療法の開発などの様々な医学的努力が積み重ねられて来たとともに、接触頻度を減らしたりお互いの距離を取ったりといった人々の「行動変容」をどう促し、感染を抑制していくかという模索も社会として続けられてきました。ウィルスの感染拡大を抑制し、社会を守っていくためには、言うまでもなくこうした医学的・社会的努力の双方が重要な役割を果たします。流行開始から2年あまりを経て、どのように今般コロナ禍を収束させていくか、そしてどのように今後の新型感染症に備えていくかを考える上で、人々の健康と社会行動の相互依存関係を考慮した社会・生命科学融合研究が不可欠です。

京都大学が滋賀県長浜市において「ながはま0次予防コホート」を構築し、ゲノム情報を含む各種生命科学情報とともに社会経済行動に関する情報も包含した文理融合研究を行っており、RIETIも2020年からそれに参加しています。本セミナーではその成果の一端として、今般のCOVID19の感染拡大の特徴、人々の行動変容の状況などについて、見えてきていること、これから見ようとしていることを紹介します。

イベント概要

  • 日時:2022年5月26日(木) 16:00-18:20
  • 開催方法:オンライン開催(Live 配信)
  • 講演者:松田文彦氏(京都大学医学研究科附属ゲノム医学センター長)
        山本正樹氏(京都大学大学院医学研究科臨床病態検査学 講師)
        広田茂氏(京都産業大学経済学部 教授/経済産業研究所 ファカルティフェロー)
        江里俊樹氏(パスツール研究所自然免疫分野 博士研究員)
  • 開催言語:日本語
  • 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)

プログラム

16:00-16:10 開会挨拶

矢野 誠(経済産業研究所 理事長)

16:10-18:10 講演・質疑応答(講演20分、質疑10分)

16:10- 講演1:「新型コロナウイルスに対する新たな抗体検出法の開発とながはまコホートへの応用」

松田 文彦(京都大学医学研究科附属ゲノム医学センター長)

16:40- 講演2:「新型コロナウイルス感染症における抗体検査の役割(地域・社会でのサーベイランスをふまえて)」

山本 正樹(京都大学大学院医学研究科臨床病態検査学 講師)

17:10- 講演3:「新型コロナパンデミックに関する社会・生命科学的データ構築とデータ特性」

広田 茂(京都産業大学経済学部 教授/経済産業研究所 ファカルティフェロー)

17:40- 講演4:「呼吸器粘膜免疫の窓としての鼻腔スワブ研究(仮題)」

江里 俊樹(パスツール研究所自然免疫分野 博士研究員)

18:10-18:20 閉会挨拶

吉田 泰彦(経済産業研究所 理事)