開催案内
米中の超大国間の戦略的競争は、これまでアジア太平洋に経済的繁栄と政治的安定をもたらしてきた多国間経済秩序を脅かしている。WTOは機能不全に陥っており、経済のブロック化やデジタル化など新たな課題に対応する国際ルールは十分整備されていない。
本セミナーでは、1989年の設立以来アジア太平洋経済の自由化を進めてきたAPECの役割と「開かれた、ダイナミックで、強靱(きょうじん)かつ平和なアジア太平洋共同体」を目指すAPEC2040ビジョン(プトラジャヤ・ビジョン2040)について、レベッカ・サンタマリアAPEC事務局長からお話しいただくとともに、APEC 参加 21 カ国・地域の首脳が指名したビジネス界の代表で構成されるAPEC 唯一の公式民間諮問団体であるABAC(APEC ビジネス諮問委員会)の代理委員であり丸紅株式会社執行役員を務める今村卓経済研究所長からコメントをいただき、アジア太平洋経済への米中対立やCPTPP、RCEPの影響と今後を展望する。
イベント概要
- 日時:2022年3月11日(金) 12:15-13:15
- 開催方法:オンライン開催(Live 配信)
- 開催言語:英語
- 参加費:無料
- 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
講演者・略歴(敬称略)
- スピーカー:レベッカ・ファティマ・サンタマリア(APEC事務局局長)
Rebecca Sta Maria is the executive director of the Asia-Pacific Economic Cooperation (APEC) Secretariat based in Singapore where she advises and provides support for APEC's 21 diverse member economies.
Dr Sta Maria spent years as a top-level civil servant and trade negotiator in Malaysia. As Secretary-General of the Ministry of International Trade and Industry she oversaw the formulation of Malaysia's positions in major agreements such as the Trans-Pacific Partnership. And, as representative to the Association of Southeast Asian Nations, Dr Sta Maria chaired the body that drafted ASEAN's economic community blueprints for 2015 and 2025. - コメンテータ:今村 卓(APECビジネス諮問委員会日本代理委員 / 丸紅株式会社執行役員 丸紅経済研究所長)
- モデレータ:服部 崇(RIETIコンサルティングフェロー / 経済産業省通商政策局通商交渉官)