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デザインと知財:デザイン経営宣言のその後

開催案内

2018年5月に経済産業省と特許庁では「産業競争力とデザインを考える研究会」の報告書として、「デザイン経営」宣言を公表しました。この宣言と同時に、意匠法の大幅改正も実施し、今後、日本の企業経営スタイルに大きな変革をもたらそうという強い意欲を表明しています。この講演では、宣言後の取り組みなどを振り返りつつ、産業界において活躍されているデザイナーと、経済産業省、特許庁それぞれのデザイン政策担当を交えて、今後の課題について一緒に考えていくことを主眼としています。
あわせて、デザインがもたらす企業側への価値をいかに評価していくかという点から、デザイン部門が組織経営に与える影響についての評価指標を策定しようとしているRIETIの研究プロジェクトについても、知財とのかかわりを踏まえて議論します。

イベント概要

  • 日時:2021年11月19日(金) 12:15-13:30
  • 開催方法:オンライン開催(Live 配信)
  • 開催言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)

講演者・略歴(敬称略・登壇順)

  • スピーカー・モデレータ:西垣 淳子(RIETI上席研究員)

    東京大学法学部卒業後、通商産業省(現 経済産業省)入省。ものづくり政策審議室長、デザイン室長等の経験の中で、日本のものづくり産業のデザイン思考導入を支援。2019年から2021年7月まで特許庁デザイン経営プロジェクトチームCDO補佐官として、デザイン経営推進を担当。現在は経済産業研究所にて、デザイン経営にかかる研究を実施。Duke大学、シカゴ大学にてLL.M取得。Law and Economics等を専攻し、専門は知財政策、競争政策、中小企業政策等。

  • スピーカー:鷲田 祐一(RIETIファカルティフェロー / 一橋大学大学院経営管理研究科教授)

    1991年に一橋大学商学部経営学科を卒業。(株)博報堂に入社し、マーケティングプラナーになる。その後、同社生活総合研究所、研究開発局、イノベーション・ラボで消費者研究、技術普及研究に従事。また2003年-2004年にマサチューセッツ工科大学メディア比較学科に研究留学。2008年に東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士後期課程を修了し、博士(学術)となる。ハイテク分野において、いわゆる「イノベーションの死の谷」現象がなぜ発生するか、克服には何が必要か、という視点から、ミクロ視点での普及学を研究。その延長としてユーザーイノベーション論、シナリオ構築による未来洞察手法、デザインとイノベーションの関係なども研究している。

  • コメンテータ:前田 育男(マツダ株式会社常務執行役員)
  • コメンテータ:長谷川 豊(ソニーデザインコンサルティング株式会社代表取締役)
  • コメンテータ:俣野 敏道(経済産業省商務情報政策局商務・サービスグループデザイン政策室長)
  • コメンテータ:今村 亘(経済産業省特許庁デザイン経営プロジェクトチームリーダー)