開催案内
超スマート社会、Society5.0の中核には、AI技術の実装がある。AIスピーカー、金融システム、自動翻訳、自動運転、医療機器などはいかに進化し、私たちの社会をどのように変貌させるのだろうか。デジタルトランスフォーメーション(DX)をはじめとするいま話題の最新情報を盛り込みながら、AIが社会に与える影響や諸課題を明らかにし、これからの労働のあり方や、必要となる諸政策を提言する。
ここでの焦点を社会課題に絞る。国連によるSDGs(持続可能な開発目標)の普及とともに、金融の観点でも「ESG」(環境・社会・企業統治)の要素を重視した投融資が急増しており、事業活動におけるSDGsへの貢献やESGへの対応は重要な経営課題となっている。一方、ESG領域 の情報は「非財務情報」と呼ばれ、その価値を数値的に表すことが難しいため、評価手法が課題となっていた。
国連、また国際的な学術ネットワークにおいては以前から非財務価値の評価手法について検討がなされてきたが、ここで紹介する「新国富指標」は、人の健康や教育、自然環境の価値を「包括的な富」と捉え、金銭的な価値に換算して評価することを可能にするものである。SDGsやESGに関する世界的潮流を概観し、非財務要素の有力な評価指標として研究が進められているAI活用の事例として「新国富指標」の概念を用いることで、実際の地域や国の課題に企業がどのように現時点で取り組んでいるか議論する。
イベント概要
- 日時:2021年9月27日(月)13:30-15:00
- 開催方法:WEBシステムにより開催(CISCO Webex)
- 開催言語:日本語
- 参加費:無料
- 定員:100名
- 主催:一般財団法人機械振興協会 経済研究所
- 共催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
- 申込み方法:下記より事前申し込みをお願いします。
申し込み受付を終了いたしました。
講演者
- スピーカー:馬奈木 俊介(九州大学院 工研究都市システム工学講座 主幹教授・都市研究センター長 / 機械振興協会 経済研究所 Academic Advisor / RIETIファカルティフェロー)
- モデレータ:北嶋 守(機械振興協会 理事 兼 経済研究所長代理)
講演資料
- 馬奈木 俊介 氏
PDF:7.3MB