開催案内
世界は現在、新型コロナウイルス感染症COVID-19の爆発的流行とその感染による多数の犠牲者の発生という、人類の歴史の中で経験のない厳しい危機に直面しています。COVID-19によって社会には大きな混乱が生じ、新たな治療法や創薬、ワクチン開発など生命科学分野の課題のみならず、人間社会がもつ多様な側面と密接に関わる多くの課題を突きつけられています。COVID-19が健康、経済、政治、社会活動、環境に与える影響は短期的なものではなく、現代社会の今後のあり方に長期にわたって影響を与え続けることは容易に予測可能です。
本セミナーは、COVID-19に関わる個々の事例を検証するのみならず、今回の危機の大きさに刺激されて起こった分野横断的な議論にもとづき、公開討論によって人文科学と社会科学、生命科学と公衆衛生学のそれぞれの貢献および、今後同様の危機に瀕した際の効果的な対応策についての学際的な考察を構築することを目的とします。本セミナーでは、とりわけワクチン接種に関して、社会科学と生命科学の両面から日仏の現状と課題を考察します。
イベント概要
- 日時:2021年7月3日(土)16:00-19:00
- 開催方式:Zoomウェビナー
- 開催言語:英語⇒日本語(同時通訳選択可)
- 参加費:無料
- 定員:500名
- 主催:主催者:一般財団法人日本パスツール財団(FPJ)、パスツール研究所日本事務所(IPJO)、日仏会館・フランス国立日本研究所(IFRJ-MFJ)、独立行政法人経済産業研究所(RIETI)、京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センター
- 後援:在日フランス大使館、パスツール研究所(IP)
- 助成:公益財団法人上原生命科学財団
- お問合せ:経済産業研究所 武川
E-mailアドレス ※「メーラで送信」が起動しない場合は、お手数ですがフォームの文字列をコピーして@でつなげてください。
プログラム(敬称略)
挨拶
ベルナール・トマン(日仏会館・フランス国立日本研究所 所長)
清水 治(一般財団法人日本パスツール財団 代表理事)
講演1:「世界のCOVID-19ワクチン開発とパスツール研究所の現在の計画」
クリスチャーヌ・ジェルク(IP、ワクチン・プログラム長)
(講義20分、質疑応答10分、以下の各講演も同様)
講演2:「ワクチン接種と日本経済」
藤井 大輔(RIETIリサーチアソシエイト、東京大学大学院経済学研究科特任講師)
講演3:「ワクチン接種へのためらい:フランスの見通し」
ジェレミー K. ワード(INSERM:フランス国立保健医学研究所)
休憩
講演4:「Socio-Life ScienceによるCOVID-19パンデミックへのアプローチ」
松田 文彦(京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センター長)
パネル・ディスカッション(40分)
モデレータ:
アナワシ・サクンタパイ(IP日本事務所代表、京都大学特別招聘教授)
閉会の言葉
矢野 誠(RIETI理事長)
*上記プログラムの講演内容および講演者は状況により変更することがありますのでご了承ください。