アフターメーカーが見たモビリティの未来

自動車産業が100年に一度の変革期に入っている。「CASE」、つまりコネクテッド、自動運転、シェアリング及び電動化は、次世代自動車開発のキーワードだ。「MaaS」は、従来型のクルマというドメインを超え、モビリティの機能をどのように提供するかというアーキテクチャの戦いを含んでいる。

徳田勝社長は、1966年からカーアクセサリーを中心に幅広いジャンルの自動車関連製品を提供してきた「カーメイト」の経営を継承しつつ、昨年、経営理念を大きく刷新した。ディジタルの波があらゆる産業の大変革を迫る中で、3次元の従来自社製品に、新技術・eエネルギーに基づく4次元のコト製品を加え、新たな時代に向けて自らの「変化！・進化！・強化！」を目指す。損保会社にスマホアプリの技術提供、警察とは安全運転アプリ共同開発を進め、製品面では360°ドライブレコーダーなど先駆的な取組を続けている。

トレンドの先を行く活発な活動の背景には、世界最大の家電ショーCESの定点観測と動向把握が大きな力となっている。徳田社長は、社員とともに10年以上も通い続け、「10+」のスペシャルバッジを手にする。今年は、念願の自社出展も果たした。

本BBLでは、徳田社長からCESの利活用方法、次世代自動車やモビリティの進む方向性についてお話いただきつつ、吉村参事官から自動車政策の最前線からコメントをいただき、議論を深めることとしたい。