日本の雇用システムの再構築

開催案内

90年代からの日本経済は大きな構造転換、制度変化を経験(移りゆく30年)する中で、日本の雇用システムも正規、非正規の雇用ポートフォリオにみられるように大きな変貌を遂げてきた。今期、労働市場制度改革PJは、日本的雇用システムの特徴といわれた、①長期雇用、②後払い式(年功型)賃金、③新卒一括採用と遅い昇進、④長時間労働、⑤人事ローテーション・出向と企業内訓練・能力開発、など、国際比較も交えながら、どこが変わり、どこが変わらなかったのかなどを明確化するとともに、正社員改革、非正社員改革を合わせた日本の雇用システムの再構築のあり方についての包括的な視点を提供し、政策提言を提示することを目標としている。

このため、「日本の雇用システムの再構築」と題した今回のワークショップでは、PJのメンバーやゲストスピーカーから、日本の雇用システムの変化に関する概観、1995年の日経連「新時代の日本的経営」の歴史的評価、働き方改革の大きな柱である時間外労働の上限設定導入と残された課題などについてご報告いただいた後、出席者全員で上記の日本の雇用システムの再構築に関するさまざまなテーマについて自由討議を行う。

イベント概要

  • 日時:2017年7月31日(月)13:00-17:30
  • 会場:独立行政法人経済産業研究所(東京都千代田区霞が関1-3-1 経済産業省別館11階)

プログラム

第一部 <報告>

13:00-13:20 「『新時代の日本的経営』の何が新しかったのか? ―人事方針(HR Policy)変化の分析」

梅崎 修(法政大学キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科 教授)

13:20-13:40 「Lifetime Employment in Japan」

小野 浩(一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授)

13:40-14:00 「時間外労働の上限規制導入と残された課題」

島田 陽一(早稲田大学法学部法務研究科 教授)

14:00-14:30 ディスカッション

第二部 <発表およびディスカッション>

14:45-16:15 その他参加者による発表

16:30-17:30 ディスカッション

鶴 光太郎(RIETIプログラムディレクター・ファカルティフェロー)