イベント概要
- 日時:2016年3月8日(火)14:00-17:50(受付開始13:30)
- 会場:イイノホール&カンファレンスセンター Room B
(東京都 千代田区内幸町2丁目1-1)
配付資料
開会挨拶・イントロダクション
藤田 昌久 (RIETI所長・CRO/甲南大学特別客員教授/京都大学経済研究所特任教授)
1966年京都大学工学部土木工学科卒業。京都大学工学部助教授、米国ペンシルバニア大学助教授、準教授、教授、京都大学経済研究所教授を経て現職。また国連大学高等研究所(東京)客員教授、文部省科学官、応用地域学会会長、日本経済学会会長などを歴任、2003-2007年まで日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所所長も兼務。現在、南開大学客員教授、上海大学客員教授、浙江大学招待教授。研究分野、主な関心領域は都市・地域・国際・空間経済学。米国ペンシルバニア大学博士号(地域科学)取得。日本学士院会員。
主な著作物:『空間経済学:都市・地域・国際貿易の新しい分析』(P.クルーグマン・A.J.ベナブルズ共著)東洋経済新報社、2000;『日本の産業クラスター戦略:地域における競争優位の確立』(共著)有斐閣、2003;Economics of Agglomeration: Cities, Industrial Location, and Regional Growth, Cambridge University Press, 2002 (with J.-F. Thisse), 2013 (2nd edition).
講演
講演1 「国際貿易と企業間ネットワークに関する理論的な視点」
サミュエル・コータム (エール大学ジェームス・バロウズ・モファット記念経済学部教授)
エール大学ジェームス・バロウズ・モファット記念経済学部教授。また、シカゴ連邦準備銀行コンサルタント、全米経済研究所(NBER)研究員を務める。ウェズリアン大学を卒業し、エール大学経済学博士号を取得。前職として、ボストン大学、ミネソタ大学、シカゴ大学経済学部教授にて教鞭を執り、連邦準備制度理事会(FRB)エコノミスト、NBERナショナルフェローも兼務した。2004年Jonathan Eatonとの共著論文 "Technology, Geography, and Trade." がFrisch Medalを受賞。現在、Journal of Political Economy編集長。国際経済に加えて、経済成長、イノベーション、技術普及、企業ダイナミクスについての著作がある。数々の研究が名だたる学術誌に発表されており、アメリカ国立科学財団(NSF)より助成金も受けている。
講演2 「国内および国際貿易における企業間ネットワーク:実証からの示唆」
アンドリュー・バーナード (ダートマス大学タックビジネススクール ジャック・バーン記念国際経済学教授)
ダートマス大学タックビジネススクールのジャック・バーン記念国際経済学教授。また、全米経済研究所(NBER)研究員、経済政策研究センター(CEPR)研究員、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのエコノミック・パフォーマンス・センター研究員も務める。スタンフォード大学経済学博士号取得。世界銀行、国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)、欧州委員会へ企業の国際化について助言を行っている。国際化における企業や産業についての研究を専門とし、国内調達ネットワークや企業間取引の相互作用、マルチプロダクト企業、輸出企業のダイナミクスなど、様々な角度から国際貿易を研究している。国際貿易における企業や製品の研究に対してアメリカ国立科学財団(NSF)より助成金を受けた。
講演3 「貿易、産業間のつながりと労働市場のダイナミクス:定量的な示唆」
ロレンツォ・カリエンド (エール大学経済学部准教授)
講演4 「集積と地理的な波及効果からの示唆」
ロバート・ディークル (南カリフォルニア大学経済学部教授)
パネルディスカッション
イントロダクション
齊藤 有希子 (RIETI上席研究員)
1997年東京大学理学部物理学科卒業。物理学博士(東京大学)。2002年富士通総研経済研究所研究員、2007年-2012年同研究所上級研究員。2006年-2012年RIETI研究会委員。2008年-2010年一橋大学経済研究所特任准教授、2011年-2013年科学技術政策研究所客員研究官を兼任後、2012年RIETI研究員となる。2014年より現職。慶応大学非常勤講師兼任。
主な著作物: "Production Networks, Geography and Firm Performance," NBER WP 21082, 2015、"Fast trains, supply networks, and firm performance," VoxEU, 2014、"Supply Chain Disruptions: Evidence from the Great East Japan Earthquake," RIETI DP 14-E-035, "Localization of Collaborations in Knowledge Creation," RIETI DP 13-E-070, "Measuring Economic Localization: Evidence from Japanese firm-level data," Journal of the Japanese and International Economies, 26 (2), June 2012
ディスカッションおよび質疑応答
パネリスト(登壇順):
サミュエル・コータム (エール大学ジェームス・バロウズ・モファット記念経済学部教授)
アンドリュー・バーナード (ダートマス大学タックビジネススクール ジャック・バーン記念国際経済学教授)
ロレンツォ・カリエンド (エール大学経済学部准教授)
ロバート・ディークル (南カリフォルニア大学経済学部教授)
モデレータ:
浜口 伸明 (RIETIプログラムディレクター/神戸大学経済経営研究所教授)
1987年大阪外国語大学ポルトガル・ブラジル語学科卒業、1995年米国ペンシルバニア大学大学院地域科学研究科博士課程修了(Ph.D.)。1987年アジア経済研究所(現・日本貿易振興機構アジア経済研究所)研究員、2000-2003年リオデジャネイロ連邦大学経済学部客員研究員、2004年神戸大学経済経営研究所助教授、2007年より現職。研究分野は空間経済学とブラジル地域研究。
主な著作物:「震災とサプライチェーン-阪神淡路大震災と東日本大震災の比較から」『経済セミナー』2013年2・3月号、 "Japan and Economic Integration in East Asia: Post-disaster scenario," Annals of Regional Science 48(2) April 2012; "Supply Chain Internationalization in East Asia: Inclusiveness and risks," Papers in Regional Science (forthcoming) - available online DOI: 10.1111/pirs.1218