開催案内
アンチダンピング措置は、不公正な貿易取引に対抗するためWTO協定上認められたツールです。世界では、年間200件を越えるアンチダンピング調査が開始されており、直近5カ年において発動件数が多かった国は、インド、ブラジル、米国、アルゼンチン、中国となっています。また、特定の地域における設備過剰は、他の地域での生産に悪影響を与え、アンチダンピング措置等の発動を招くとも言われています。
本セミナーでは、このようなアンチダンピング等貿易救済措置を巡る最近の世界的動向、近年アンチダンピング措置の活用を活発化させているブラジルの状況や日本の現状等について知見を深めるとともに、RIETIにおけるWTOを中心とした貿易・投資の国際通商秩序に関する法的、政治的側面からの最新の研究成果等を踏まえ、内外の専門家や学識経験者等とともに議論を行います。
イベント概要
- 日時:2015年11月4日(水)14:00-17:00
- 会場:RIETI国際セミナー室(東京都千代田区霞が関1丁目3番1号 経済産業省別館11階1121)
- 開催言語:英語⇔日本語(同時通訳有り)
- 参加費:無料
- 主催:経済産業省(METI)/独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
- 定員:100名
- お問合せ:経済産業研究所 橋本(Tel:03-3501-8398)
プログラム
14:00 - 14:05 開会挨拶
髙田 修三 (経済産業省貿易経済協力局貿易管理部長)
14:05 - 15:05 講演
14:05 - 14:25 "Anti-dumping: What is it, who does it?"
Jesse G. KREIER (世界貿易機関(WTO)参事官・ルール部法務官)
14:25 - 14:45 "Recent Developments on the Brazilian Trade Remedies System"
Marco César Saraiva DA FONSECA (ブラジル開発商工貿易省貿易救済部ディレクター)
14:45 - 15:05 「日本における貿易救済措置:アンチ・ダンピング措置を中心として」
太田 知子 (経済産業省貿易経済協力局貿易管理部特殊関税等調査室長)
15:05 - 15:25 休憩
15:25 - 17:00 パネルディスカッション
モデレータ兼パネリスト
川瀬 剛志 (RIETIファカルティフェロー/上智大学法学部教授)
パネリスト(登壇順)
藤井 康次郎 (西村あさひ法律事務所弁護士)
宮崎 寛 (新日鐵住金株式会社通商総括部長)
Jesse G. KREIER (世界貿易機関(WTO)参事官・ルール部法務官)
Marco Cesar Saraiva DA FONSECA (ブラジル開発商工貿易省貿易救済部ディレクター)
太田 知子 (経済産業省貿易経済協力局貿易管理部特殊関税等調査室長)