RIETI政策シンポジウム

保育所と幼稚園への選択と競争の導入―準市場とサードセクターの再構築

開催案内

今年4月から実施される子ども・子育て支援制度においては、公的給付金の補助を受けた利用者が保育所や幼稚園を選択でき、様々なサービス提供事業所が競争する制度(準市場、バウチャー制度)が導入されます。この制度は、すでに医療、高齢者介護、障害者福祉においても導入されているものです。本シンポジウムでは、それらの先行経験も参照しつつ、政策担当者、専門家、実務家などが新しい子ども・子育て支援制度の準備状況、期待される効果、制度が十分機能するための課題などについて検討します。

この準市場という制度は、事業委託や指定管理者制度と並んで、公共サービスの効率化、質的向上のためにその提供主体を「官から民へ」と移行させるものです。それに伴い、従来特定の分野のサービスを特定の公益法人が独占してきたシステムは、営利、非営利を含めた様々な法人が利用者のニーズに応えるべく競争するシステムに転換します。これは、従来の公益法人が経営力を高めて自律的な非営利団体へと生まれ変わると同時に、新しい社団、財団、特定非営利活動法人など新しいNPOが大きく成長するチャンスでもあります。

イベント概要

  • 日時:2015年2月19日(木)13:00-16:30(受付開始12:30)
  • 会場:イイノホール&カンファレンスセンターRoom A (東京都 千代田区内幸町2丁目1-1)
  • 開催言語:日本語(同時通訳なし)
  • 参加費:1000円(学生証提示の場合は500円)[公印を捺印した領収書を発行いたします]
  • 定員:200名
  • 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
  • 後援:公益社団法人日本サードセクター経営者協会、公益財団法人公益法人協会 (予定)
  • お問合せ:RIETI 湯原
         Tel: 03-3501-8398

プログラム

13:00 - 13:05 開会挨拶

中島 厚志 (RIETI理事長)

13:05 - 13:40 基調講演「官民関係の自由主義的改革とサードセクターの再構築について」

後 房雄 (RIETIファカルティフェロー / 名古屋大学大学院法学研究科教授)

13:40 - 16:30 パネルディスカッション(15:00 - 15:20 コーヒーブレイク)

パネリスト(五十音順)

朝川 知昭 (厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課長)

池本 美香 (株式会社日本総合研究所主任研究員)

藤岡 喜美子 (公益社団法人日本サードセクター経営者協会執行理事 / 一般財団法人こども財団代表理事)

吉田 正幸 (株式会社保育システム研究所代表取締役)

モデレータ

後 房雄 (RIETIファカルティフェロー / 名古屋大学大学院法学研究科教授)