開催案内
2009年12月に閣議決定された「新成長戦略(基本方針)」にも記載されているように、日本の強みを活かす成長分野である環境・エネルギー分野において新たな制度設計が求められている状況の下、水産業においては、エコ・ラベルの導入、市場メカニズムを用いた再生可能資源の管理(譲渡可能な漁獲割当(Individual Transferable Quota, ITQ))の導入が海外を中心に行われています。
経済産業研究所においては、こうした問題について経済学的な手法を用いて分析を行い、成果を公表してきました。本セミナーにおいては、これらの研究成果を踏まえ、このような制度を学術的に分析することを通じて、我が国における環境・エネルギー政策への示唆を得ることを目的とします。
イベント概要
- 日時:2010年5月20日(木) 13:00-16:45
- 会場:経済産業研究所国際セミナー室 (東京都千代田区霞が関1丁目3番1号 経済産業省別館11階1121)
- 開催言語:日本語(同時通訳なし)
- 参加費:無料
- 定員:100名
- 主催:独立行政法人経済産業研究所、環境経済・政策学会(SEEPS)
- 後援:朝日新聞社、水産経済新聞社、日本経済新聞社、日本水産学会、みなと山口合同新聞社
- お問合せ:RIETI みのわ Tel: 03-3501-8398 Fax: 03-3501-8416
プログラム
13:00 - 13:05 開会挨拶
高橋 千秋 (経済産業大臣政務官)
13:05 - 13:45 基調講演
「水産業の危機と再生策」
小松 正之 (政策研究大学院大学教授)
「排出量取引制度について」
柏原 恭子 (経済産業省産業技術環境局環境経済企画調査官)
13:45 - 15:30 研究成果報告セッション
座長:八田 達夫 (政策研究大学院大学学長)
報告1「水産業界の歴史:国内における政策と産業の変遷」
黒倉 壽 (東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
報告2「日本における水産エコ・ラべリングの発展可能性:インターネットサーベイによる需要分析」
森田 玉雪 (山梨県立大学国際政策学部准教授)
討論1
山下 東子 (明海大学経済学部教授)
14:30 - 14:45 コーヒーブレイク
報告3「ITQの効率性と漁船規模の選択-実験経済学的アプローチ-」
東田 啓作 (関西学院大学経済学部教授)
報告4「日本の漁業における費用削減の可能性」
馬奈木 俊介 (RIETIファカルティフェロー/東北大学大学院環境科学研究科准教授)
討論2
有薗 眞琴 (元山口県水産研究センター所長)
15:30 - 15:45 休憩
15:45 - 16:45 パネルディスカッション
パネリスト(五十音順):
大西 学 (立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー)
大橋 貴則 (水産庁漁政部企画課動向分析班課長補佐)
勝川 俊雄 (三重大学生物資源学部准教授)
原田 厚 (日本水産株式会社海洋事業推進室室長)
八木 信行 (東京大学大学院農学生命科学研究科特任准教授)
コーディネーター:
寳多 康弘 (RIETIファカルティフェロー/南山大学総合政策学部准教授)
*上記プログラムの講演内容および講演者は状況により変更することがありますのでご了承下さい。