開催案内
少子高齢化が進展する中、日本経済がその活力を維持・強化していくためには、世界的に認められる多様な価値を生み出すことで、国民生活の豊かさや海外市場の取り込みを実現することが必要です。こうした多様性の担い手として期待されるのが中小企業であり、そのイノベーション活動の活性化を通じて、世界的な潜在需要を掘り起こす新製品・サービスを国内外に提案していくことが望まれます。
他方、我が国の輸出企業の大部分は中小企業ですが、こうした企業は世界市場との接触により、国内に留まった企業より高い成長力や生産性を実現していると考えられます。その一方で、世界的に優れた技術を有しつつ、未だ海外進出を果たしていない中小企業も少なからず存在します。
高い潜在可能性を有する中小企業が、海外進出とイノベーションを車の両輪として成長していくメカニズムを解明し、これを日本経済の多様性と競争力の原動力として推進していく政策が求められます。
このシンポジウムでは、こうした視点から有識者、政策担当者、支援実務担当者、そして当事者である中小企業が一堂に会し、国際化とイノベーションに関する中小企業政策の新しい方向性を提案します。
イベント概要
- 日時:2010年2月15日(月) 13:30-17:55
- 会場:東海大学校友会館 阿蘇の間 (東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル35階)
- 開催言語:日本語(同時通訳なし)
- 参加費:無料
- 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
京都大学経済研究所(KIER) - お問合せ:RIETI 加瀬 Tel: 03-3501-8398
※シンポジウム終了後、インターネットにて当日の模様の一部をビデオ映像でご紹介(動画配信)する予定です。また資料も後日、本サイトからダウンロードしていただけます。
プログラム
13:30 - 13:35 開会挨拶
藤田 昌久 (RIETI所長・CRO/京都大学経済研究所特任教授/甲南大学教授)
13:35 - 13:50 趣旨説明
八代 尚光 (京都大学経済研究所先端政策分析研究センター准教授/RIETIコンサルティングフェロー)
13:50 - 14:30 基調講演
(1)「国際化・イノベーションと中小企業-企業の異質性を重視せよ-」
若杉 隆平 (京都大学経済研究所教授/RIETI研究主幹兼ファカルティフェロー)
14:30 - 15:50 講演
(1)「中小企業の海外進出とイノベーションの実態」
丸屋 豊二郎 (JETRO理事)
(2)「臥龍企業の海外進出に向けて」
戸堂 康之 (東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻准教授/RIETIファカルティフェロー)
Q&A
15:50 - 16:10 コーヒーブレイク
16:10 - 17:50 パネルディスカッション「国際化とイノベーションの好循環を支援する中小企業政策とは」
パネリスト (五十音順):
伊藤 恵子 (専修大学経済学部准教授)
佐藤 樹一郎 (中小企業庁次長)
戸堂 康之 (東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻准教授/RIETIファカルティフェロー)
松浦 正則 ((株)松浦機械製作所会長)
丸屋 豊二郎 (JETRO理事)
モデレータ:
八代 尚光 (京都大学経済研究所先端政策分析研究センター准教授/RIETIコンサルティングフェロー)
Q&A
17:50 - 17:55 閉会挨拶
西村 和雄 (京都大学経済研究所所長)
*上記プログラムの講演内容および講演者は状況により変更することがありますのでご了承下さい。