RIETI政策シンポジウム

日本企業のグローバル経営とイノベーション-グローバル経営の強みと今後の課題- (配付資料)

イベント概要

  • 日時:2006年1月26日(木)9:30-18:15
  • 会場:新生銀行ホール (千代田区内幸町2-1-8 新生銀行本店1階)
  • 開催言語:日本語⇔英語(同時通訳あり)

配付資料

総合司会:三本松 進顔写真

総合司会:三本松 進 (RIETIコンサルティングフェロー/(独)中小企業基盤整備機構シニアリサーチャー/一橋大学商学部客員教授)

略歴

1974年東京大学経済学部経済学科、1975年同経営学科卒業、同年通商産業省(現経済産業省)入省。資源エネルギー庁、中小企業庁、特許庁等を経て1988年福岡通産局総務課長。その後、通産省大臣官房情報管理課、経済企画庁調整局経済協力第2課等にて課長を歴任後、1995年アジア経済研究所総務部次長に就任。1999年地域振興整備公団総務部長、2001年島根県立大学総合政策学部教授、2004年経済産業省経済産業研修所所長、経済産業研究所上席研究員を経て2005年9月より現職。
主な著作物:『東アジアの開発経験』(柳原 透・三本松 進編著)アジア経済研究所, 1997、 「中国のIT開発の進展と産業化、知識経済化」「日本、地域の課題と対応」「アジア産学官連携の進展と日本・地域の対応」『中国のIT化・知識経済化とわが国地域経済』(第1部 第2章および第6章、第2部 第9章)島根県立大学・中国地方総合研究センター, 2003。 三本松進「イノベーションと組織・経営改革(電機産業のケース)」経済産業研究所Discussion Paper 05-J-003、2005年3月2日 三本松進「日本企業のグローバル経営とイノベーション(グローバル経営の強みと今後の課題)」経済産業研究所Discussion Paper 05-J-025、2005年8月24日。
プロフィールページ

略歴を閉じる

開会挨拶

吉冨 勝顔写真

吉冨 勝 (RIETI所長・CRO)

略歴

1962年経済企画庁入庁。1970-74年 IMFエコノミスト(ワシントン,D.C.)、1984-87年OECD一般経済局長(パリ)。1987-91年経済企画庁経済研究所長、1991-92年同庁調整局長。1993-98年米ペンシルバニア大学ウォートン校特別教授。1999-2003年アジア開発銀行研究所長(東京)等を歴任し、2004年より現職。東京大学経済学博士。
主な著作物:『日本経済の真実-通説を超えて-』東洋経済新報, 1998; Post-Crisis Development Paradigms in Asia (co-authored with staff of the ADB Institute), 2003; 『アジア経済の真実-奇蹟、危機、制度の進化-』東洋経済新情報, 2003。
プロフィールページ

略歴を閉じる

主要論点説明

三本松 進顔写真

三本松 進 (RIETIコンサルティングフェロー/(独)中小企業基盤整備機構シニアリサーチャー/一橋大学商学部客員教授)

基調講演:「世界というリソースをグローバルイノベーションに活かすには」

イブ・ドーズ顔写真

イブ・ドーズ (INSEADグローバルテクノロジー&イノベーション教授)

略歴

ドーズ教授はINSEADにおいて、経営幹部教育担当部長(1998-2002)、R&D担当副部長(1990-1995)などを歴任。また1987年から1994年にかけては、20名の教官と研究者が参画する学際的な「MOTとイノベーションプログラム」の責任者もつとめる。ハーバード、スタンフォード両校のビジネス・スクール、青山学院大学でも教鞭をとる。実業界においては、多国間航空機開発プログラムにおける経験や、多くの多国籍企業に対するコンサルティング、組織内の研修プログラムで指導。同氏の多国籍企業の戦略論、組織論に関する数々の研究は、経営学会の"Distinguished Scholar Award"(2003)の受賞や、戦略経営学会の創設フェロー(2005)につながった。また、ロンドン・エコノミスト誌により、一握りのヨーロッパの「カリスママネージメント専門家」にも選らばれた。主な著作物にFrom Global to Metanational: How Companies Win in the Knowledge Economy , (Jose Santos and Peter Williamsonと共著), Harvard Business School Press, 2001; Balancing Local Demands and Global Vision , (CK. Prahaladと共著), 1987などがある。

略歴を閉じる

プレゼンテーション:「日本企業のグローバル経営とイノベーション」

三本松 進顔写真

三本松 進 (RIETIコンサルティングフェロー/(独)中小企業基盤整備機構シニアリサーチャー/一橋大学商学部客員教授)

セッション1:「日本企業のグローバルイノベーションの課題と対応」

セッションチェア:浅川 和宏顔写真

セッションチェア:浅川 和宏 (RIETIファカルティフェロー/慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)

略歴

1985年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、(株)日本興業銀行入行(1985-1990)。1991年ハーバード大学MBA取得。1996年INSEAD(欧州経営大学院)にてPh.D. (Management) 取得。慶應義塾大学大学院経営管理研究科・講師(1995-1997), 助教授(1997-2004)を経て2004年より教授。その間、マッギル大学経営大学院日本校・客員助教授(1999-2001)、マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員(2004-2005)を兼任。また、組織学会評議員、国際ビジネス研究学会理事、Asia Academy of Management理事、『組織科学』シニアエディター、Journal of International Business Studies委員等も兼任。
主な著作物:『グローバル経営入門』マネジメントテキストシリーズ, 日本経済新聞社, 2003; "Organizational tension in international R&D management"(Research Policy 30.5.) 2001.
プロフィールページ

略歴を閉じる

プレゼンテーション:「日本企業のグローバルイノベーションの課題と対応」

浅川 和宏顔写真

浅川 和宏 (RIETIファカルティフェロー/慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)

プレゼンテーション:「STマイクロの持続的なイノベーションへのグローバル化戦略」

マルコ・カッシス顔写真

マルコ・カッシス (STマイクロエレクトロニクス(株)代表取締役社長兼本社上級副社長)

略歴

1987年ミラノ工科大学卒業。専攻は電子工学。1987年SGS-THMOSON Microelectoronics(現STMicroelectoronics)入社。ミラノ南西部のカステレットのデザイン・センターにカーオーディオ用ミックスド・シグナル製品の設計者として配属。1993年日本に新設されたデザイン・センター(東京)に転勤、パイオニア社、ケンウッド社、ソニー社を始めとする日本の主要オーディオ・メーカー向けの製品設計に従事。1996年より、マーケティング部門に移動、日本におけるオーディオ製品のビジネス開拓に努める。2000年オーディオ製品部の責任者となる。翌年には、オーディオ&オートモーティブ事業部担当のディレクターに昇進、マーケティング、営業、設計、テクニカル・サポート、カスタマー・サービスを統括し、新たに自動車分野に向けたビジネス開拓に取り組む。2003年STの自動車およびオーディオ製品の日系顧客への売上額は2億ドル規模に到達。2004年オーディオ・自動車・コンピュータ周辺機器・通信製品のマーケティング部門担当の副社長に昇格。同年STの日本市場における自動車分野向け半導体シェアは2桁台に到達。2005年日本法人の取締役副社長に任命されるとともに、オートモーティブ事業部の責任者に就任。2005年10月1日付けで、現鬼鞍社長の後任者として、日本地区担当上級副社長 兼 日本法人(STマイクロエレクトロニクス株式会社)の代表取締役社長に就任。

略歴を閉じる

プレゼンテーション:「グローバルなイノベーション創出へのチャレンジ」

吉田 豊次顔写真

吉田 豊次 ((株)武田薬品工業取締役兼コーポレート・コミュニケーション部長)

略歴

1971年東京大学法学部政治学科卒業後、同年1971年武田薬品工業株式会社入社。1992年総務部総務グループマネジャー、1996年総務人事部総務統括室長、1997年総務人事部広報室長、2000年コーポレート・オフィサー 広報室長、2001年コーポレート・オフィサー、コーポレート・コミュニケーション部長を経て2002年取締役。

略歴を閉じる

プレゼンテーション:「製薬・バイオ産業におけるR&Dマネジメントによる外部環境劣位の克服」

中村 洋顔写真

中村 洋 (慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)

略歴

1988年一橋大学経済学部卒業、1996年スタンフォード大学経済学博士課程修了(Ph.D)、2005年慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授となる。専攻分野 経済学(国際経済学・マクロ経済学)、産業組織論(バイオ・医薬品)、経営戦略論。

略歴を閉じる

コメント

椙山 泰生顔写真

椙山 泰生 (京都大学大学院経済学研究科助教授)

略歴

1992年東京大学法学部卒業、博士(経済学)。日本学術振興会特別研究員、東京大学大学院経済学研究科助手を経て、現職。
主な論文:「グローバル化する製品開発の分析視角 -知識の粘着性とその克服-」 『組織科学』Vol. 35 No.2, pp.81-94; 「アジア・カーとグローバル戦略 ―グローバル・ローカル・トレードオフに対する動態的なアプローチ―」藤本隆宏氏と共著, 青木昌彦・寺西重郎編『転換期の東アジアと日本企業』第11章, 東洋経済新報社, pp.405-454; 「アーキテクチャ論から見た産業成長と経営戦略」太田原準氏と共著, 藤本隆宏, 新宅純二郎編著『中国製造業のアーキテクチャ論』第5章, 東洋経済新報社, pp.117-147。

略歴を閉じる

三本松 進顔写真

三本松 進 (RIETIコンサルティングフェロー/(独)中小企業基盤整備機構シニアリサーチャー/一橋大学商学部客員教授)

イブ・ドーズ顔写真

イブ・ドーズ (INSEADグローバルテクノロジー&イノベーション教授)

セッション2:「ASEANにおける日本企業の生産、研究・開発の進化」

セッションチェア:久武 昌人顔写真

セッションチェア:久武 昌人 (RIETI上席研究員)

略歴

1982年東京大学経済学部卒業後、通商産業省入省。1987-89年人事院長期在外研究員(スタンフォード大学留学)、1995年通商産業研究所シニアフェロー兼法令審査委、1996年通商産業研究所研究主幹、1997円資源エネルギー庁石油企画官、1999年京都大学経済研究所助教授、2001年経済産業省通商政策局情報調査課長等を経て、2003年より現職。京都大学博士号(経済学)取得。
プロフィールページ

略歴を閉じる

プレゼンテーション:「ASEANにおける日本企業の生産、研究・開発の進化」(タイの自動車のケース)

大木 博巳顔写真

大木 博巳 (日本貿易振興機構経済分析部国際経済研究課長)

略歴

1976年横浜市立大学商学部卒業後、同年日本貿易振興会入会。1980-81年のイタリア語研修を経て、ジェトロ・ミラノセンター勤務(1985-88年)、ジェトロ・ロサンゼルスセンター勤務(1995-98年)。1999年よりジェトロ貿易・投資白書総論編責任者。
主な著書: "International Division of Labor in East Asia's IT Industry", In E.Giovannetti, M.Kagami and M.Tsuji eds., The Internet Revolution A Global Perspective , Cambridge University Press 2003; "Change in Japan's Industrial Structure and Structural Reform Efforts" in Ippei Yamazawa eds., ASEAN-JAPAN COMPETITIVE STRATEGY , IDE-JETRO 2003

略歴を閉じる

コメント

椙山 泰生顔写真

椙山 泰生 (京都大学大学院経済学研究科助教授)

イブ・ドーズ顔写真

イブ・ドーズ (INSEADグローバルテクノロジー&イノベーション教授)

パネルディスカッション「日本企業のグローバル経営の強みと今後の課題」

セッションチェア:矢作 恒雄顔写真

セッションチェア:矢作 恒雄 (慶應義塾大学大学院経営管理研究科兼医学研究科委員・教授)

略歴

65年慶應義塾大学卒業(BS 管理工学)後、同年三菱商事株式会社入社(海外発電プラント担当65-72年)。富士ダイス株式会社(CFO72-85年)、テクノフロント株式会社(創業パートナー85-95年)、Robert Trent Jones, II. International日本代表(86年- )、Monitor Inc.創業顧問(89-95年)を歴任。72-74 年および77-81 年スタンフォード大学大学院(74年MBA 優秀賞;77 年MS統計学;81年Ph.D.全米経営学博士論文優秀賞)、82 年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助教授、90 年同教授、95-97 年同研究科委員長、97-01 年慶應義塾常任理事(CFO)を経て98-02 年慶應義塾ニューヨーク学院理事長。91年より(財)企業経営研究所所長、02年(財)より公共政策研究所理事、05年より国際大学理事。01 年より一部上場銀行・メーカー及びベンチャービジネス社外取締役を兼任。

略歴を閉じる

提言内容説明

三本松 進顔写真

三本松 進 (RIETIコンサルティングフェロー/(独)中小企業基盤整備機構シニアリサーチャー/一橋大学商学部客員教授)

ディスカッサント

藤山 知彦顔写真

藤山 知彦 (三菱商事(株)国際戦略研究所長)

略歴

1975年東京大学経済学部卒業後、同年三菱商事株式会社入社(調査部)。1980年同社経営計画室、1982年社長室会事務局、1983年MCNプロジェクト室、1989年企画調査部 産業調査チームリーダー(1992-93年慶應義塾大学非常勤講師を兼務)、1993年泰国三菱商事業務部長(SIAM MC TRADING社長を兼務)を経て、1997年三菱商事(株)企画部 企画室長、2000年同社戦略研究所長、2002年同社中国総代表補佐、2004年インター・アクティブ株式会社代表取締役社長、2005年現職就任。他に、(社)日本貿易会 運営委員会 座長、三菱マーケティング研究会 常任幹事、産業構造審議会情報セキュリティ部会委員、特定非営利活動法人国際社会貢献センター 理事、日本経済新聞「十字路」コラムニスト等。

略歴を閉じる

小林 利典顔写真

小林 利典 (経済産業省通商政策局国際経済課長)

略歴

1984年4月通商産業省入省。機械情報産業局電子政策課課長補佐、外務省在連合王国日本国大使館参事官、商務情報政策局情報処理振興課長等を経て、2005年9月より現職。東京大学法学部卒業。

略歴を閉じる

イブ・ドーズ顔写真

イブ・ドーズ (INSEADグローバルテクノロジー&イノベーション教授)

浅川 和宏顔写真

浅川 和宏 (RIETIファカルティフェロー/慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)

閉会挨拶

及川 耕造顔写真

及川 耕造 (RIETI理事長)

略歴

東京大学経済学部経済学科卒業後、通商産業省入省。通商政策局経済協力部経済協力企画官、生活産業局紙業課長、外務省欧州共同体日本政府代表部参事官、中小企業庁小規模企業部小規模企業政策課長、防衛庁装備局管理課長、内閣官房内閣審議官(内閣内政審議室)、大臣官房総務審議官、防衛庁装備局長、特許庁長官等を歴任し、(財)機械産業記念事業財団参与(2002-2003)、(株)野村総合研究所顧問(2002-2003)、日本政策投資銀行理事(2003-2005)を経て現職。
プロフィールページ

略歴を閉じる