開催案内
21世紀を迎え、日本の大学はかつて体験したことのない大きな改革の波に立ち向うことになりました。2004年には国立大学が独立法人となり、中期目標・中期計画に基づいた大学評価が導入されます。
個々の大学においては、自らのポジショニングを見極め、目標を設定し、管理運営体制を整えるという作業が必須となります。しかしながら、これまで自らの判断と責任のもとで意思決定を行使する権利を持たなかった国立大学においては、グランドデザインの策定とそれを実現するためのガバナンスの構築を同時に遂行しなくてはならない状況にあります。
ヨーロッパにおいては、大学が抱える問題を解決する手段、また大学が与えられた自律性を効果的に活用し、運営を円滑化させる手段として「大学評価」が用いられてきました。
ジュネーブ大学前学長のウェーバー教授は、ヨーロッパ大学協会(European University Association)において、ボード・メンバーとして大学評価の枠組みつくりに携わってこられました。また、ブラッセル自由大学前総長のベルへーゲン教授は同大学の評価委員としてピアレビューを行った実績をお持ちです。
本シンポジウムでは、ヨーロッパの大学評価の制度設計やその実践に深い知見を有する両教授を基調講演にお呼びして、ヨーロッパの体験をご披露いただきます。また、日本の大学評価モデルの構築に関わる政策担当者や大学関係者とのパネルディスカッションを通し、日本の制度設計の議論に一石を投じます。
イベント概要
- 日時:2003年2月22日(土)13:00~17:00
- 会場:国際連合大学 ウ・タント国際会議場
- 日本語⇔英語(同時通訳あり)
- 主催:RIETI(経済産業研究所)
- 後援:文部科学省、経済産業省
- 協力:大学評価・学位授与機構
- お問合せ:RIETI 中山清子
Tel:03-3501-8398 Fax: 03-3501-8416
※シンポジウム終了後、インターネットにて当日の模様の一部をビデオ映像でご紹介(動画配信)する予定です。また資料も後日、本サイトからダウンロードしていただけます。
プログラム
13:00~13:15 趣旨説明及び問題提起「大学改革における大学評価の役割」
青木 昌彦 (RIETI所長/スタンフォード大学教授)
13:15~14:00 基調講演1「How to Evaluate a University and What For? European Experiences」
リュック・ウェーバー (ジュネーブ大学教授)
14:00~14:45 基調講演2「Empowering European Universities: Evaluation in Practice」
ジョージ・ベルへ-ゲン (ブラッセル自由大学教授)
14:45~15:00 休憩
15:00~16:30 パネルディスカッション「大学評価のモデルを求めて」
チェア・パーソン:原山 優子 (RIETIファカルティフェロー/東北大学教授)
ディスカッサント:
木村 孟 (大学評価・学位授与機構 機構長)
平澤 冷 (政策研究大学院大学 教授)
池上 徹彦 (会津大学 学長)
板東 久美子 (文部科学省 大臣官房人事課長)
青木 昌彦 (RIETI所長/スタンフォード大学教授)
16:30~17:00 Q&A
17:00~18:30 懇親会 於 国連大学レセプションルーム
*上記プログラムの講演内容及び講演者は状況により変更することがありますのでご了承下さい。
参考資料
- The Institutional Review Programme:European University Association (EUA) [PDF:16KB]
- EUA strategy and guidelines for action
GENERAL INTRODUCTION [PDF:48KB] - Reflection from the higher education institutions' point of view:Accreditation and quality culture [PDF:24KB]
Dr. Andree Sursock (European University Association)