政策シンポジウム他

だれのための電子政府?

  • 開催案内・配付資料

開催案内

政府の「e-Japan計画 」では「2003年に電子政府を実現する」という目標がうたわれ、行政の電子化に関連する予算は今年度だけで2兆円近くに上りますが、それが国民にとってどんなメリットがあるのか一向にみえてきません。行政の電子化によって事務が効率化されるのなら、多すぎるといわれる公務員はどの程度、削減されるのでしょうか。また住民サービスはどう向上するのでしょうか。

政府のシステム調達の多くがいまだに大型コンピュータで、「1円入札」のような不透明な取引慣行や、一部の納入業者との癒着も指摘されています。また住基ネットによる「国民背番号」への不安が高まり、次期通常国会で審議予定の個人情報保護法にも、言論統制につながるとの批判があります。電子政府の運用を誤ると、かえって税金の無駄遣いやプライバシーの侵害につながるかもしれません。

行政の電子化は何のために行うのか、またそれを国民にとって意義あるものとするにはどうすればよいのかを、専門家と行政関係者の討論によって考えます。

イベント概要

プログラム・配付資料

総合司会:安延 申(RIETIコンサルティングフェロー)

13:30-15:30 第1セッション:「ネットワーク社会のプライバシー:個人情報保護法と住基ネット」

13:30-13:50 基調報告

池田 信夫(RIETI上席研究員)

13:50-15:30 討論

山田 宏(東京都杉並区長)

東 浩紀(慶應義塾大学非常勤講師)

江崎 禎英(経済産業省商務情報政策局情報政策課長補佐)

池田 信夫(RIETI上席研究員)

15:30-15:45 コーヒーブレイク

15:45-17:45 第2セッション:「政府調達制度とITシステム:"ITゼネコン"を育てたのはだれか」

15:45-16:05 基調報告

岸本 周平(RIETI客員研究員/財務省理財局国庫課長)

16:05-17:45 討論

金丸 恭文(フューチャーシステムコンサルティング(株)代表取締役社長)

名井 肇(経済産業省通商政策局欧州課長)

大和 田崇((株)ストック・リサーチ代表取締役社長)

岸本 周平(RIETI客員研究員/財務省理財局国庫課長)

17:45-18:00 総括コメント

青木 昌彦(RIETI所長/スタンフォード大学教授)

18:00- 懇親会

*上記プログラムの講演内容及び講演者は状況により変更することがありますのでご了承下さい。

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