開催案内
2002年8月26日から9月4日まで、生活の質の向上と地球資源の保全をめざして、南アフリカのヨハネスブルグで「持続可能な開発に関する世界サミット(WSSD)」が開催されます。国家元首、政府代表、NGOや産業界の代表など数千人の参加者が一同に会し、増えつづける人口とそれに伴う食料・住宅・エネルギーの需要増大およびさらなる保健医療体制・経済安全保障確立の必要性という人類すべてに影響をおよぼすテーマについて、議論がなされます。
このプログラムの一環として日本は、9月1日を「開発の日」とし、サミット会場近くのウブントゥ村に設営される公式展示会場内の日本パビリオンでさまざまなイベントを開催いたします。
経済産業研究所(RIETI)は、この日開催される2つめのプログラム(9月1日午後1時~3時)を経済産業省と共催、当研究所コンサルティングフェロー、大野健一 ・政策研究大学院大学教授が基調講演を行います。特別パネルディスカッション(議長:鷲見良彦・経済産業省貿易経済協力担当審議官)には、コロンビア大学のジェフリー・サックス教授はじめ著名な学者や実務担当者が出席します。
国際援助機関の関心はますます貧困撲滅に集中し、貧困撲滅こそ開発・発展の唯一の目標とする考え方に傾倒しつつあります。しかし、成長や貿易・投資に支えられた開発・発展も貧困撲滅と少なくとも同じくらい重要で忘れてはならない課題です。東アジアは、こうしたかたちで開発・発展を遂げた地域の1つですが、ここでは公的部門における協力が活発な民間の経済活動を支えています。特別パネルディスカッションは、東アジアが経験したアジアダイナミズムを評価し、他地域の教訓とすることをめざすものです。
ウブントゥ村展示会場は、南アフリカ共和国が発効する公式認定通行証をお持ちの方はどなたでも入場可能です。9月1日にヨハネスブルグ滞在中の方はぜひ、討論にご参加くださいますようお願い申しあげます。会議の資料およびビデオアーカイブは当研究所のウェブサイトにも掲載する予定です。
イベント概要
- 日時:2002年9月1日
- 場所:ヨハネスブルグ(ウブントゥ村展示会場)