日韓ワールドカップの事後評価:投稿意見

広瀬 一郎
上席研究員

コラム「日韓ワールドカップの事後評価」について その1

匿名希望

読ませていただきました。

まだ、under constructionの部分もありましたが、なかなか厳しい点(現実)をついておられますね。 私が思うに、問題の原因は2年毎の異動と単年度予算主義からくる、自分がどこまでやるか、ということと、ある期限以降の予算は継続してつかないので、後のことは知らない、という行政機構の制度上にあるものと思われます。
すなわち、官の仕事は民の仕事のように"業績"という数値化可能な指標がありません。もちろん普及率などといった目標はあるでしょうが、一度達成すれば「後は知らない」でもよいものともいえます。したがって、実際の各担当(責任者)個人のマインドやモラル、動機によって、評価をするかしないか、結果をどう表現するかは大きく左右されると思います。
事前の目標設定がないがために、当然ながら事後の評価をすること自体現実的ではなく、しかも担当が替われば(下手をすると)前任者を評価することになりかねないため、評価をしたくないケースも多いでしょう。
また、予算設定上、先の年度の約束はないため、原則として事後評価をはじめから前提とすること自体予算制度が認めてないという言い方もあるでしょう。

コラム「日韓ワールドカップの事後評価」について その2

匿名希望

ワールドカップのようなスポーツイベントの誘致開催運営の成果については、当初より目標が設定され、その達成度を測る指標も設定されているべきでしょう。その指標とは、売り上げや利益といった商業上のものではなく、CS(満足度)といったもので測るしかないのではないでしょうか?
もちろん、このCSについてもさまざまな点について確認できますので、当初の目標設定時に何を持ってその目標を達成したかにつき、「どう満足してもらえるようにするか」といった視点を同時に設定して、その指標に対してCSを計測することで、個別と総合の評価が可能になると思われます。
こうした行政事業の評価の仕組み・手順について、貴団体にて研究されて、行政改革のひとつとして提唱されてはいかがでしょうか?

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