学力と幸福の経済学

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執筆者 編著:西村 和雄、八木 匡
出版社 日本経済新聞出版 / 3960円
ISBN 978-4-296-11872-4
発行年月 2024年4月

内容

【改革に必要なエビデンスを網羅。生きる力を身につける教育とは何かを徹底解明】
ゆとり教育・少数科目入試がもたらしたもの、文科系大学生・理科系大学生の学力、日本人の特許申請数と学習指導要領の関係、科目の得意・不得意が収入に及ぼす影響、親の学歴の子どもへの影響、子どもが成功する子育ての型、言葉がけの秘訣――。教育の迷走に危機感を抱き、40年以上にわたって行ってきた様々な因果関係の調査・分析をもとに日本人の教育と学力の関係、幸福感、しつけの効果などを解明する画期的な調査・研究の集大成。

目次

第Ⅰ部 学力低下の実態
第1章 劣化する日本の大学生の数学力
第2章 より深刻な理系の学力低下
第3章 「ゆとり教育」が弱体化させた研究開発力

第Ⅱ部 学校教育は予想以上に人生を左右する
第4章 数学ができる人の所得は高い──得意科目と年収比較
第5章 格差を拡大させた教育政策
第6章 理系は文系より高給とり
第7章 物理好きは仕事ができる?
第8章 入試制度の多様化は優秀な労働者を生み出せなかった

第Ⅲ部 幸福度を高める家庭教育とは
第9章 社会的成功をもたらす4つの躾
第10章 子育てのスタイルは所得形成、幸福感、学歴にここまで影響する
第11章 子供を伸ばす褒め方、叱り方
第12章 自己決定する人は幸福度が高い

第Ⅳ部 思考と行動のメカニズムを解明する
第13章 何が人を動かすのか──行動変容と向社会的意思決定
第14章 思考タイプの違いは仕事・学習の能力形成に影響する
終章 教育での実践