中小企業金融の経済学―金融機関の役割 政府の役割

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執筆者 著:植杉 威一郎
出版社 日本経済新聞出版 / 4400円
ISBN 978-4-296-11344-6
発行年月 2022年6月
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内容

中小企業金融が、必要な流動性を供給し効率的な資金配分を行えているかを実証的に検証。金融機関や政府が果たす役割に注意を払い、企業や地域での資金配分の規模と効率性、政府の役割、貸出市場における金融機関の行動に焦点を当てる。
中小企業のなかに「ゾンビ企業」はどれぐらいいるのか、政府の金融への関与はどのようなかたちで行われるべきか、政府は民業を圧迫していないか、銀行の合併は貸出にどのような影響を与えるかなど、これまで答えられてこなかった諸問題を実証分析で解明。

目次

序章 中小企業金融に期待されるもの

第1部
第1章 中小企業の資金調達構造とその変化
第2章 企業間における資金再配分の規模と効率性
第3章 地域間における金融機関の資金配分と効率性

第2部
第4章 中小企業金融への政府による関与
第5章 信用保証が中小企業金融に及ぼす影響
第6章 政府系金融機関による直接貸出が中小企業金融に及ぼす影響
第7章 政府系金融機関は民業を圧迫しているのか
第8章 個人保証や担保に過度に依存しない中小企業金融は可能か

第3部
第9章 貸出市場の集中度と企業の資金調達
第10章 金融機関の合併と企業の資金調達

終章 中小企業金融の将来