プログラム:イノベーション

経営資源の流動性とイノベーション

プロジェクトリーダー/サブリーダー

清水 洋顔写真

清水 洋 (ファカルティフェロー)

リーダー

プロジェクト概要

経営資源の流動性とイノベーションの間の関係を分析することが本研究プロジェクトの目的である。ヒト・モノ・カネといった経営資源の流動性の高さは、イノベーションを促進すると一般的に考えられている。シリコンバレーなどでのスタートアップを中心としてイノベーションが生み出されてきたことも大きなインパクトがあった。理論的にも外部性が存在しない場合に、経営資源の流動性は高い方が好ましいと考えることができる。そのため、経営資源の流動性を高める政策がさまざまな国でとられている。日本でも、経営資源の流動性を高めることが重要だと考えられるようになっている。ただ、研究開発は外部性も大きく、経営資源の流動性の高まりがどのような影響があるのかについては、まだ実証的にはよく分かっているとはいいがたい。

そこで本研究プロジェクトでは、研究開発における流動性(主にヒトや研究領域)とその成果に与える影響や、企業のパフォーマンス(超過利益率の平均回帰傾向や企業のライフサイクル)が研究開発やその成果のイノベーションにどのような影響を与えるのかなどを実証的に分析する。具体的には以下の4つのテーマの研究を進めていく。

(1)汎用性の高い技術(GPTs:General Purpose Technologies)のイノベーションと流動性
(2)技術の多様性と研究開発の領域変更がイノベーションに与える影響
(3)人的資源の流動性とイノベーション
(4)超過利益率の平均回帰傾向と企業のライフサイクルとイノベーション

プロジェクト期間: 2025年2月 3日 〜 2027年7月31日

(上記プロジェクト期間のうち、研究活動期間は 2025年2月3日 〜 2027年1月31日とし、データ利用報告期間は2027年2月1日 〜 2027年7月31日とする)