プログラム:人的資本

日本の経済成長と生産性向上のための基礎的研究

プロジェクトリーダー/サブリーダー

西村 和雄 顔写真

西村 和雄 (ファカルティフェロー)

リーダー

プロジェクト概要

これまでの日本の経済成長は高い人的資本を備えた人材がイノベーションを生み出すことによって支えられてきた。しかし日本人の特許出願数は2005年をピークに減少し、さらに、1人当たり国民所得や自然科学系論文発表数も2000年代後半に入ると、低下しつつある。

文部科学省『平成30年版科学技術白書』では、「我が国においては、論文数の減少や、論文の質の高さを示す指標の一つである被引用数Top10%補正論文数の国際シェアの減少など、研究力に関する国際的地位の低下の傾向が伺える。2017年3月にNature誌においても、科学論文の国際シェアの低下など、日本の科学研究が近年失速している旨の指摘が掲載された。」と指摘されている。

『科学技術白書』も、「ノーベル賞に繋ながる研究成果のみならず、我が国においては、これまでも幅広い分野で優れた研究成果を創出してきたが、これらを支えてきたのは、言うまでもなく『人』である。新たな知識や価値を生み出し、イノベーション創出を加速する人材力は、基盤的な力の要である。」と、人的資本の蓄積の重要性を強調している。

こうした傾向から、わが国では、教育投資が、国の競争力・経済成長を十分に押し上げていないと考えられる。

本研究は、人的資本の経済成長における役割について、理論、実証の立場から分析を行う。具体的には、経済成長と景気循環の複雑系分析を行い、人的資本が経済成長や景気循環において果たす役割を分析するとともに、教育や子育てが人的資本の蓄積に果たす役割について分析する。

活動期間: 2019年7月22日 〜 2021年6月30日