プログラム:人的資本

日本経済の成長と生産性向上のための基礎的研究

プロジェクトリーダー/サブリーダー

西村 和雄 顔写真

西村 和雄 (ファカルティフェロー)

リーダー

プロジェクト概要

これまでの日本の経済成長は高い人的資本を備えた人材がイノベーションを生み出すことによって支えられてきた。しかし文部科学省『平成25年版科学技術白書』では、「量的な指標である論文数について、・・・・・世界順位を大きく下げている」とあるように、近年の日本で研究開発力が低下していることが指摘されている。

日本人の特許出願数は2005年をピークに2014年には1割以上も減少している。さらに、1人当たり国民所得や工学系論文発表数も2000年代後半に入ると、大きく低下しつつある。こうした傾向から、我が国では、教育投資が、国の競争力・経済成長を十分に押し上げていないと考えられる。

本研究は、人的資本の経済成長における役割について、理論、実証の立場から分析を行う。具体的には、経済成長と景気循環の複雑系分析を行い、人的資本が経済成長や景気循環において果たす役割を分析するとともに、教育や子育てが人的資本の蓄積に果たす役割について分析する。さらに、経済主体の認知のあり方が、学習や意思決定にどのような影響を与えるかについて、個人の脳活動計測を含めた神経経済学的な分析を行う。

プロジェクト期間: 2017年6月19日 〜 2019年5月31日

主要成果物

2018年度の成果

RIETIディスカッション・ペーパー