プロジェクト概要
本プロジェクトでは、前期プロジェクトで作成した都道府県別産業生産性(R-JIP)データベースを更新するとともに次のような改良を行う。改良の第1点目は、地域間物価水準の乖離について調整する。この点は、特にサービス産業の生産性分析において重要であると予想される。改良の第2点目は、1970年以前の時期へのデータベースの遡及である。この点は、データベースが日本の高度成長期もカバーすることによって、日本がよりダイナミックな変化を遂げていた高度成長期を含むより長期の地域経済の発展と収束の分析が可能になることが期待される。その他にデータベースを使った分析として、リーマンショック後の地域経済への影響の波及の分析、地域間物価水準の乖離を調整したより正確な地域間生産性格差と所得格差の分析、地域間産業構造の変遷の分析などを予定している。併せて、東日本大震災からの復興過程の分析、ミクロデータを使った地域間生産性の分析などを計画している。
プロジェクト期間: 2013年4月15日 〜 2015年3月31日
主要成果物
2015年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 15-E-123
"Regional Factor Inputs and Convergence in Japan: A macro-level analysis, 1955-2008" (FUKAO Kyoji, MAKINO Tatsuji and TOKUI Joji) - 15-E-094
"The Economic Impact of Supply Chain Disruptions from the Great East Japan Earthquake" (TOKUI Joji, KAWASAKI Kazuyasu and MIYAGAWA Tsutomu) - 15-E-089
"Industry-level Factor Inputs and TFP and Regional Convergence: 1970-2008" (TOKUI Joji, MAKINO Tatsuji and FUKAO Kyoji)