プロジェクト概要
本研究では、欧米・アジアのデータを用いて、都市システムが空間的フラクタル構造により特徴づけられ、特に、物流センサスなどを用いて同定される階層的な地域経済圏では、都市規模分布が共通のべき乗則に従う他、産業・交通インフラ構造など、複数の内生的に決定する経済的性質に関して相似構造を持つことを明らかにする。更に、同定された秩序の発現をミクロ経済学モデルにより理論的に再現し、特定の国・地域に依らず、経済の空間構造に同様な秩序が発現する具体的なメカニズムを提示する。最後に、政策シミュレーションを通して、これら空間経済における秩序形成が、地域産業・交通政策をどのように制約するか、具体的に検証する。
プロジェクト期間: 2014年4月 8日 〜 2016年3月31日
主要成果物
2015年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 16-E-018
"Agglomeration Patterns in a Long Narrow Economy of a New Economic Geography Model: Analogy to a racetrack economy" (IKEDA Kiyohiro, MUROTA Kazuo, AKAMATSU Takashi and TAKAYAMA Yuki) - 16-E-009
"Agglomerations in a Multi-region Economy: Polycentric versus monocentric patterns" (AKAMATSU Takashi, MORI Tomoya and TAKAYAMA Yuki)