プロジェクト概要
2008年度~2009年度
近年におけるめざましい企業活動の国際化の進展は、国際資本市場の統合とも相まって経済産業活動を一国の枠を超えたグローバルで多面的なものとしている。他方、最近の研究では、我が国を含む多くの国における輸出や直接投資は一握りの企業による活動であり、こうした企業と国内市場のみを活動範囲とした企業との間には著しい生産性等のパフォーマンスの格差が観察されている。人口減少に直面する我が国経済が、高い生産性の伸びにより他の先進国と遜色のない経済成長を実現していく上で、企業活動の国際化の推進は重大な政策課題として認識されている。本研究は、我が国や諸外国における企業活動の国際化がこれらの国々の経済産業構造の高度化や経済成長等にどのように貢献したのかを、最新の研究結果のサーベイや理論的・実証的分析を通じて解明し、政策的提言を導出することを目的とする。
プロジェクト期間: 2008年8月 1日 〜 2009年6月30日