政策研究領域(隣接基礎研究領域) B. 規制改革と政策評価のあり方

水産業における資源管理制度に関する経済分析

プロジェクトリーダー/サブリーダー

寳多 康弘 顔写真

寳多 康弘 (ファカルティフェロー)

リーダー

馬奈木 俊介 顔写真

馬奈木 俊介 (ファカルティフェロー)

サブリーダー

プロジェクト概要

2010年度

我が国の水産資源の持続的利用に資することを目的に、水産資源管理に関わるパフォーマンス評価と制度分析について、主に経済学的観点から研究を行う。我が国の水産資源量の減少と国際経済環境の変化に伴って、水産業の国内生産の減少は著しく、新たな施策が求められている。適切な資源管理によって資源を回復するとともに、水産業の効率性を高めて収益性を改善することが喫緊の課題である。

諸外国では(譲渡可能な)個別漁獲割当制度(ITQ, IQ)のような経済的動機付けに基づく資源管理が有効とされている。ITQ制度などを導入した主要な漁業国においては、資源水準が改善するとともに、漁業の収益性が高まっており、漁業は大変魅力的な産業となっている。また、漁業者や流通業者、さらには消費者主体の資源回復への働きかけである水産エコラベルが諸外国で普及している。ITQ制度や水産エコレベルといった新たな仕組みを日本で導入した場合の経済的効果および資源水準への影響を評価分析することは、極めて重要である。政策提言の時機を失しないためにも早期に取り組むべき重要な研究である。水産資源管理制度の経済的効果を明らかにすることで、さまざまな制度を経済学的観点から評価することが可能になり、水産資源管理制度の設計に資することが期待される。

2009年度

我が国の水産資源の持続的利用に資することを目的に、水産資源管理に関わるパフォーマンス評価と制度分析について、主に経済学的観点から研究を行う。近年、我が国の水産資源量の減少と国際経済環境の変化に伴って、水産業の国内生産の減少は著しく、新たな施策が求められている。本研究は、水産業の国内生産の減少要因を精査分析し、水産資源管理制度について評価分析することを目的としている。従来、国内の水産資源に関しては、主に生物学的な資源管理の観点から評価分析されており、経済学的視点は重視されていなかった。水産資源管理制度の経済的効果を明らかにすることで、さまざまな制度を経済学的観点から評価することが可能になり、水産資源管理制度の設計に資することが期待される。本プロジェクトは、改革論議に資する計量的な評価分析や具体的な政策提言を行い、経済学的観点を重視した水産資源管理制度の方向性を提示する役割が期待される。

2008年度

我が国の水産資源の持続的利用に資することを目的に、水産資源管理に関わるパフォーマンス評価と制度分析について、主に経済学的観点から研究を行う。近年、我が国の水産資源量の減少と国際経済環境の変化に伴って、水産業の国内生産の減少は著しく、新たな施策が求められている。政府の規制改革会議の第2次答申(2007年12月)で水産資源管理の改革について明確に触れられていることからも分かるように、政策提言の時機を失しないためにも早期に取り組むべき重要なテーマである。

本研究は、水産業の国内生産の減少要因を精査分析し、水産資源管理制度について評価分析することを目的としている。従来、国内の水産資源に関しては、主に生物的な資源管理の観点から評価分析されており、経済学的視点は重視されていなかった。水産資源管理制度の経済的効果を明らかにすることで、さまざまな制度を経済学的観点から評価することが可能になり、水産資源管理制度の設計に資することが期待される。

本プロジェクトは、改革論議に資する計量的な評価分析や具体的な政策提言を行い、経済学的観点を重視した水産資源管理制度の方向性を提示する役割が期待される。

プロジェクト期間: 2008年5月23日 〜 2010年6月30日

主要成果物

2010年度の成果

RIETIディスカッション・ペーパー

2009年度の成果

RIETIディスカッション・ペーパー