プロジェクト概要
2006年度
半導体産業に代表される今日の先端科学産業は、必要な投資規模の増大、研究開発のスコープの拡大と複雑化、スピードアップ化などの中で、最終市場においては競合する企業同士の間に、研究開発段階における複雑な協調関係を発生させている。とりわけ、研究開発プロセスが1企業に留まらず、企業間で行われるようになることによって、これまでの経済理論ではブラックボックスとして扱われてきた協働メカニズムに関する関心が高まりつつあり、どのようなコミュニケーション、協調、協働のメカニズムがインセンティブ整合的で、情報効率的なのかに関する理解の必要性が認識されつつある。
本研究は、情報の経済学、ゲーム理論、行動経済学などの知見から、こうした課題に取り組むことを目的とする。