RIETI公開BBLウェビナー

AI・ロボット技術の進展と2040年産業構造の推計

開催案内

日本経済は、労働力不足とインフレーション、AI・ロボットに関する新技術の進展、中露と西側諸国の対立、トランプ政権の米国第一主義など、大きな転換期にある。
この時代の画期において適切な経済政策を構想するには、過去30年の長期停滞期の単なる延長線上ではなく、より長期的な視点を持つ必要があり、また近年の日本経済最大の病理である物的・人的投資停滞をいかに打破するかに答える必要がある。
このような問題意識から経済産業研究所は、経済産業省経済産業政策局産業構造課と協力して、「2040年産業構造推計モデル」を構築した。この推計は、産業構造審議会経済産業政策新機軸部会がこの夏に公表した『第4次中間整理~成長投資が導く2040年の産業構造~』の基礎データとして使われた。
「2040年産業構造推計モデル」の特徴として、1)経済産業省として30年ぶりに詳細な産業別に将来推計を行ったこと、2)AI・ロボット技術の進展が産業構造や職種別労働需要に及ぼす影響を分析したこと、3)内閣府や厚生労働省年金部会の推計と異なり人的資本蓄積や高度な資本財投入が生産性を上昇させる効果を明示的に考慮したこと、が指摘できる。
本講演では、この「2040年産業構造推計モデル」の基本的な考え方と、それが含意する日本経済病理への処方箋やこれからの時代に期待される産業政策について、深尾 京司RIETI理事長が解説する。

イベント概要

  • 日時:2025年12月11日(木) 12:15-13:15
  • 開催方法:オンライン開催(Live 配信)
  • 開催言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
  • お問い合わせ:コンファレンス担当 大久保
    ※「メーラで送信」が起動しない場合は、お手数ですがフォームの文字列をコピーして@でつなげてください。

参加申し込み
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講演者・略歴(敬称略)

スピーカー:
  • 深尾 京司(RIETI理事長 / 一橋大学経済研究所特命教授)
    東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学(経済学修士)、成蹊大学経済学部専任講師、一橋大学経済研究所専任講師、助教授、教授を経て現職。日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所長、一橋大学経済研究所長、内閣府統計委員会統計委員(委員長代理)、イェール大学経済学部客員研究員、ボストン大学経済学部客員研究員、日本銀行金融研究所客員研究員、イタリアボッコーニ大学客員教授、アジア歴史経済学会会長、経済産業研究所プログラムディレクター・ファカルティフェロー等を歴任。
    現在は一橋大学経済研究所・特命教授、一橋大学名誉教授、フローニンゲン大学マディソン・プロジェクト顧問等も務める。専門は国際経済学、マクロ経済学、数量経済史。
コメンテータ:
  • 松尾 武将(RIETIコンサルティングフェロー / 経済産業省経済産業政策局産業構造課課長補佐)
モデレータ:
  • 堺井 啓公(RIETI国際・広報ディレクター)